2カキ
別名:牡蛎
薬用部位:殻、身
薬効:鎮静、遺精、夢精、寝汗、健胃
使用法
鎮静
殻を粉末として、一回2~3gを飲む。気分を落ちつけ、動悸を静める効がある。殻を焼いて粉末にしてもよく、この方が飲みやすいようである。
遺精、夢精
漢方に桂枝加竜骨牡蛎湯があり、これは、陰萎、遺精、夢精などに用いて効がある。牡蠣だけを用いるよりも、この処方のほうが効果がある。牡蠣殻の焼いたものと、竜骨とを粉末にして、これを米のりで丸薬にして、飲んでみるとよい。竜骨は、古代の哺乳動物の化石で、日本にはなく中国から輸入しているもの。
寝汗
牡蠣の身には強壮の効果があり、寝汗をとめる作用もあるので、これを食料にして食べる。私は幼少のころ、弱い体質でよく寝汗が出たものだが、祖母が心配し、冬になると牡蠣を食べさせてくれたものであった。
健胃
殻を焼いて粉末にし、重曹のかわりに飲む。牡蠣には炭酸カルシウムがある。 |
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