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漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
●漢方と民間薬との関係


民間薬は原始的で、素朴な薬であるが、今日の新しい薬の母胎でもある。どのような民族にも、その民族固有の民間伝承の薬がある。近代医学で用いられているアヘン製剤にしろ、キューネにしろ、ジギタリスにしろ、いずれも民間薬から生まれたものであり、漢方薬もまた、民間薬から発達してきたものである。

江戸時代、民間伝承の薬でも、効力の優れたものは、医師がこれを用いたため、いつのまにか漢方薬として用いられるようになったものもある。譬えば、白州散(津蟹 反鼻 鹿角)、もと伯耆の国に伝わる民間薬であったが、吉益東洞が、これをとりあげて家方(家伝の処方)としたため、有名になって広く用いられるようになり、今日では「外科殺し」の名によって一般化している。

また、梅毒の治剤として広く用いられている香川解毒剤(山帰来(土茯苓)・木通・茯苓・川芎・忍藤・甘草・大黄)は、民間に伝わっていたものを、香川修徳がとりあげて家方としたため、広く用いられるようになった。

以上の二つは、民間薬として用いられていたものが、いつのまにか漢方薬として用いられるようになったものである。

このような機運を作ったもの、李時珍の「本草綱目附方」に影響されたものが多い。民間葉と漢方薬とは、互いに関係があって、材料として、この両者を区別することは難しいが、しいてこれを区別するなら、民間薬は単味あるいは二つ程度で用いるか、もし処方として組み合わされていても、簡単なものが多く、医師の診断を必要とせず、素人判断で用いることができるものだが、漢方薬は、いくつかの薬を配合した処方になっていて、使用上の目標がきまっているので、漢方流の診断にもとづいて用いなければならない。

民間薬と漢方薬との別は、その使用法にあるとも云えるが、中には、主として民間薬として用いられ、漢方薬として用いることのまれなものもあり、またこの逆のものもある。たとえば、ドクグミ、ゲンノショウコ、センブリなどは、民間薬として用いられ、漢方薬としてはあまり用いない。
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