53オオムギ大麦(イネ科)
薬用部位:実、葉、茎根
薬効:乳汁不足、漆かぶれ、下痢、腫れ物、脚気、火傷、打撲、打ち身
使用法
乳汁不足
乳の出の悪いときには、オオムギ1000mlにつきカキの葉五枚を加え、水3000ccで煎じてお茶がわりに飲む。また、オオムギで作った麦芽を飲んでもきく。
漆かぶれ
麦わらを焼いてアク水をとり、それでたびたび洗うとよくなる。実の粉末を水でといて、塗ってもきく。
下痢
実を殻のついたまま黒焼きとし、これを重湯で飲む。大便が黒みを帯びるまで飲みつづける。オオムギで寒晒粉を作り、これにクズ粉をまぜてお湯で一さじ飲ませると、幼児の下痢によくきく。
腫れ物、
癰、疔などの腫れ物には、麦飯とスミレの根とホタルとをまぜて、すりつぶしてつけると、よくなる。また、穂の出るときの葉と茎を、ともに黒焼きとし、ハコベの汁でつけてもきく。
脚気
麦こがしを食べるとよい。殻つきのままいって煎じた麦湯でもよい。
火傷
実を黒焼きとして、ゴマ油でとき、和紙にのべて患部にはる。また麦芽をつぶしてつけてもきく。
打撲
実の粉末を、酢またはショウガの汁でといてぬる。 |
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