46エンコウソウ猿猴草(キソポウゲ科)
薬用部位:葉、茎
薬効:咽喉結核、喘息
使用法
咽喉結核
葉と茎をせんじた汁でうがいをすると、痛みが軽くなる。現在のように抗生物質のない時代には、咽頭や喉頭の結核にかかると、飲食物の嚥下が困難となり、それに対して何の処置をすることもできず困ったものであった。私は二十年余り前、このような患者に、日光のほうの沼からエンコウソウをとり寄せて患者に用い、これで一時的ではあったが、喉の痛みが楽になって感謝されたことがあった。結核性のものでない咽頭炎にもよくきく。うがいしたあとが非常にさっぱりして気持ちがよい。
喘息
葉、茎を陰干しにしたもの、5~10gを一日量として、せんじて飲む。 |
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