45エビズル(ブドウ科)
別名:イヌエビ、イボオトシグサ、エビカズラ
薬用部位:根、葉
薬効:腫れ物、挫傷、疣
使用法
腫れ物
生の根を突き砕いて、泥状にしてつける。初期に用いるとそのまま散る。「東京医事新誌」第二〇八号に、千葉県の木内貞順という医師が、エビズルの生の根を突き砕いて泥のようにし、癰の初期の、赤くはれて熱をもって痛むものに、塗ると著効があり、一日数回ぬると「ぬるたびに疼痛が減じ、次第に腫れがとれてなおるが、すでに化膿して口があいているような症状には効がない、と述べている。
挫傷
ころんで足を打ったり、くじいたりした場合は、根の刻んだものを水でせんじて、その汁で温罨法をするとよい。
いぼ
葉を乾かして、もぐさがわりとし、これをいぼの上において、四、五日つづけて炙をすると、いぼがとれるといわれている。 |
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