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漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
あ行
42ウラジロガシ    

(ブナ科:常緑性高木:木丈20メートル:花期5月 )

薬効:膀胱結石、尿路結石、唾石、排尿、胆石、胆のう疾患、腎石      
         
 
分布生育場所
新潟県と宮城県を結ぶ線より南の地域、四国、九州の山中に自生。日本一のウラジロガシが神奈川県城山町で発見されました

見分け方・特徴
ウラジロガシは、常緑の葉の広い高木で、枝はよく分岐します。葉は互生して、薄い革質、形は披針形から狭い楕円形になっています。先はやや長い尾状になっていて、初めは全面に淡黄褐色の軟毛が密生していますが、成葉になると上面は毛がなくなり、光沢が出てきます。葉の裏側は粉白色でわずかに伏毛があり、側脈は10~13対あり、主脈はへこみ、葉縁は鋸歯状になっています。

花は5月頃、新枝の基部にひも状の雄花穂を垂れ下げ、上部の葉の付け根に短い雌花穂をつけます。果実は、10~20ミリの長い楕円形の卵形です。カシの仲間にはアカガシ、ツクバネガシ、イチイガシ、シラカシ、ウバメカシ、アラカシなどがあります。シラカシとウラジロガシはよく間違われますが、葉の主脈がへこみ入し、鋸歯や歯先が鋭く尖っていることで区別できます。

採集と調整
ウラジロガシは、葉や小枝をとり、刻んで天日で干して乾燥させます。常緑ですから必要時に採取することができます。

薬効・用い方
ウラジロガシは日本民間薬の代表の一つで、結石症に用いられることが実際に臨床により証明されたものです。尿路結石を落とすには、細かく刻んだもの50~70グラムを1日量として0.6~1リットルの水を加えて、煎じながら約半量になるまで、煮詰めたものをこして、1日数回に分けて服用します。

腎石や胆石などには50~60グラムに連銭草(カキドオシ)を半量加えて、約1リットルの水で煎じ、約半量まで煮詰めたものを、1日数回に分けて服用します。裏山などに、ウラジロガシの木があれば、小枝ごと採取して陰干ししてよく乾燥させます。紅茶風の味で、利尿にもよくレモンやハチミツをいれても良く、「結石」にお悩みの方には便利な薬草です。

ウラジロガシ茶
1日量は乾燥葉を約20グラムをティーパックに入れて、水約2リットルを一度沸騰してから、10~20分細火で煮出して、4分の3程度量で味も色も紅茶のようになります。目安は、市販のウーロン茶程度の色・味を目安にします。お茶がわりにしても、冷やしても飲めます。レモンやハチミツを入れても美味しく飲めますので、各種の結石でお悩みの方の予防には便利なものです。
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