健康維持や予防なら民間薬で十分です。副作用もなくお茶代わりに安心して服用できます。
民間薬で病気の予防をしましょう。健康維持にお役立て下さい。
back
漢方と民間薬百科:大塚敬節著書(主婦の友社)
あ行
3アオギり
青桐

(アオギり科)

別名:梧桐ゴトウ碧梧ヘキゴ、イサキ(高知)イッサク、イッサキ(鹿児島)ヘラ(大分)
部位:葉、実、幹、枝、幹の皮
薬効:止血打撲(打ち身)切り傷せき(咳嗽)いぼやけどちぢれ毛抜け毛禿頭(はげ)乳汁不足栄毒症(ネズミの咬み傷)

使用法
1:止血
葉を夏のうちにとって陰干しにし、粉末にする。切り傷などからの出血には、これを傷口に振りかけると奇炒に血がとまる。

2:打撲葉の粉末を、オりーブ油かゴマ油などでねって、打ち身のとこるにつけると、痛みが早くとれる。

3:切り傷
幹または枝を焼いてできた炭を粉末にして、飯粒でねって患部にはる。傷口から湯や水がはいったために、痛んだり、はれたりしたときに、よくきく。

4:せき
からぜきが出て、せきこみのためにのどから血が出るようなときには、葉または枝の皮6gに、甘草3gを加え、せんじて飲むとよるしい。また、実をいって粉末にして飲んでもよく、実をあぶったり煮たりして食べてもよるしい。

5:いぼ
顔や手に、いぼがたくさんできたときには、生の葉をよくもんでその汁をぬりつけるか、葉でいぼが緑色になるくらいまでこするとよい。毎日二、三回する。

6:やけど
幹または枝で黒焼きを作って、これをできるだけこまかい粉末にして患部につける。

7:ちぢれ毛
抜け毛生の葉か乾燥した葉の煎汁で髪を洗ったり、幹の皮をはいですりつぶして得た汁を、髪油のかわりに用いる。この汁に、さらにサネカズラの汁を加えると、なおよくきく。これはまた、毛をはやし、くせをなおし、髪のつやをよくする効がある。

8:禿頭
円形脱毛症ではげたとこるには、実の黒焼きを粉末にし、ゴマ油でねって毎日二、三回つける。

9:乳汁不足
枝をせんじて飲む。

10:鼠毒症
ネズミにかまれたときは、幹または枝を焼き、炭としたものを、粉末にして患部につけると、肌毒の予防になる。アオギリで出血をとめた例信州の熊川漣という医者は、アオギリの葉を陰干しにし、その色が帯黒褐色になったころに粉末にしたものは、切り傷からの出血に著効があると、ある老婆から教えられた。ある日、近所の子どもが、けがをして、ひざからひどく出血するのに用いたところ、数秒でとまったと、「東京医事新誌」第一九一号で発表した。

ひどい抜け毛のアオギりの葉療法私は子どものころからのぼせ症で、ふけが多く、ひどい抜け毛に悩んでいましたが、知り合いの奥さまから、アオギリの葉四、五枚をこまかく刻み、一升ほどの水でせんじて、その汁で髪を洗う療法を教えていただきました。その後、四日ばかりのうち、二度教えられたとおりにして洗髪してみますと、気のせいか抜け毛が少なくなりました。これに力を得て、少々濃いめのせんじ汁を作って、布にひたし、一日一、二回、地肌にしみこむように丹念にすりこみました。これをつづけているうちに、さしもの抜け毛も、ほんとうにぴったりとまってしまいました。

(岩井直代さんの体験)牧野富太郎先生のいぼとりの体験キりの葉でイボの上を青くなるほどこすりおけば、いつの間にかそのイボがまったくとれてなくなってしまう。ある女学生の手一面にできていたイボが、右の方法で一ヵ月ほどのうちになくなってしまった。スベりヒユとキりとを知っていれば、イボ何ぞ恐るるにたらんやである。(「牧野植物混々録」第七号よ)

泥棒の常備薬
昔備前の国に、三治郎という泥俸の名人がいて、この人が死刑になるときに、次のような遺言をしたという。私は強盗にはいってよく傷を受けたが、血を早くとめないと証拠を残すことになるので、いつでも桐の葉をかわかして粉末にしたものを懐中に入れていた。もし傷を受けるようなことがあれば、この粉末をふりかけると、即座に血がとまった。まことに神験の効がある、と。(「杏林内省録」より)


トップへ
大阪市住吉区山之内丁目番号コンドウ薬局06-6695-2069
コンドウ薬局の案内ご相談の方法サイトマップ