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2006年02の日記 |
2006/02/17(Fri)■[BOOK]模倣版 全5巻 / 宮部みゆき(著)
全5巻の長編ミステリーである。読む前はなんでこんなに巻数があるんだろうと疑問に思ったいた。ミステリーといっても大抵は謎解きだ。ラストに犯人とトリック暴きがあり、それに向かって証拠固めや推理を固めていく。謎解きをいくら伸ばそうが真実は一つである以上、そんなに巻数を伸ばせるとは思わないんだが・・・・・・と思っていたのだが、この「模倣犯」はそういう形式のミステリー小説ではなく、犯人と被害者。被害者の遺族、犯人の周辺の人間。そして事件を見つめる大衆と事件を追うジャーナリスト。そういった人間たちの姿を描いた作品だった。なるほど、これじゃぁ長くなるのは納得できる。 物語は長編ながら、途中でダレることなく最後まで行き着かせぬ展開で一気に読むことが出来た。途中の盛り上がりも秀逸で、こんなにハラハラ・ドキドキさせられたのは久しぶりだ。中盤、由美子が滋子と待ち合わせするシーン。既に週刊誌で犯人の妹として顔を晒されている由美子が変装のためのサングラスを落としてパニックに陥るシーンは読んでいて怖くて目を引き剥がそうとしても読み止めることは出来なかった。 タイトルは宮部みゆき定番のつけ方。一件、本編とは無関係っぽいタイトルをつけておいてラストでタイトルが結びつくのは宮部みゆきの作品でもいくつか見ることが出来る「R・P・G]然り、「レベル7」然り。でも、この作品の場合、さらに一歩進んで、タイトル自身が本編のミスリードにもなっている。これには結構騙された。 好きな作家の本はいくらでも読みたい。しかし作家あたりの本数は限りがあるのであっという間に消化してしまう。久しぶりに大好きな宮部みゆきの本を力いっぱい読むことができて本当に楽しかった。 2006/02/19(Sun)■[BOOK]迷宮遡行 / 貫井徳郎(著)
貫井徳郎の二作目でありプロ一作目である「烙印」のリライト。元の小説は読んでいないがプロットだけが残って、主人公からヒロイン、オチまで変えているらしい。 情け無い主人公が、逃げた女房の行方を追っているうちに、なんだかトンでも無い事に巻き込まれていくという物語。リライト前はハードボイルドモノだったそーだけど、今作の主人公はすっかり腰抜けになっちゃっている。それでも恋女房を連れ戻すため必死に細い手がかりを辿って行く話。 まぁ、面白かったけど、そんなに驚くほど特色のある作品ではなかったとおもう。貫井徳郎の他の圧倒的パワーにまみれた作品に比べたら、こじんまりとした作品。 2006/02/21(Tue)■[TOPIC] 歯夜中にポロリと歯が取れた。今年の初めに挿した歯なんだけど、もう床が薄くなっているせいか巧いこと着いてくれなかったのかな。なんしかまた歯医者に行かねば・・・・・・面倒くさい。 ■[TOPIC]御堂筋線別に会社へ向かう電車が停まるのなら、「あぁ〜、これでゆっくり行っても言い訳立つわぁ〜」てなもんだけど、客先へアポイントメントを取っているときにコレだ。しかも今日は携帯電話を忘れちまったために連絡もできない。つーか、前も言ったけど停まっている間、ドア閉めとけ。むちゃくちゃ寒いじゃんか。これで風邪引いたら賠償もんだぞ。たく、なんか御堂筋線の停止に遭遇するのは今年に入って4度目だ。御堂筋線は誕生から100年経っているので、色々と老朽しているのかもしれないが、こうも恒常的にやられちゃぁ交通機関としての役目を為していないゾ。もうちょっと自覚を持って欲しいもんだ。 |
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