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合成洗剤の残留検査
- 授業科目
- 1997年度3年次の化学Ⅱ(2単位)
- 1講座(男子18名、女子16名)
- 洗剤は化学ⅠBの範囲であるが、探求活動として3年の化学Ⅱで行った
- 洗剤に関連して1時限
- 授業内容
- 本授業の前
- 本授業・・・具体的方法
- 陰イオン系合成界面活性剤の残留をメチレンブルー法で検出する。
- 班としてではなく、各人がそれぞれ実験を行った。
- 生徒が普段使用している合成洗剤を持ってこさせ、実験を行った。
- 通常の洗浄とゆすぎの後、どの程度合成洗剤が残留しているのかを調べた。
- 本授業の後
- 授業の結果
- 洗濯板も用意しておいたが使った生徒はいなかった。
- 食器を洗った場合に合成洗剤が多く残留していた。合成洗剤が口に入る可能性もあり、生徒はかなり気にしていた。「ゆすぎ方を今後ていねいにする」という生徒が多かった。
- 歯を磨いた生徒は最も多く合成洗剤が残留していた。ゆすぎが不十分で、歯磨き粉の味が口に残っていた生徒が多かった。
- シャンプーで髪の毛を洗った生徒は、ゆすいだあとでもかなり合成洗剤が残留していた。残留の程度が大きかったので、生徒は脱毛などをかなり気にしていた。
- 合成洗剤で手を洗った生徒は合成洗剤がほとんど残留していなかった。手は比較的ゆすぎやすいからではないかと思われる。
- メチレンブルーの青色の濃さで残留の程度がわかるので、生徒どうしで比較しあっていた。
- 今後の課題
- 手を洗う洗剤として生徒が持ってきたものにはセッケンが多かった。合成洗剤とセッケンの区別、またメチレンブルー法で検出できる合成洗剤の種類について十分な理解をさせておく必要があった。セッケンや非イオン系、陽イオン系の合成洗剤は残留していてもメチレンブルー法ではわからない。
- 寒い時期に実験を行ったので、髪の毛を洗った生徒が風邪をひかないか心配であった。
- クロロホルムを意図的に生徒が吸わないように、あらかじめ十分な注意をしておく必要があった。
- 参考文献
- 合成洗剤研究会 編,"みんなでためす洗剤と水汚染",pp.26-33,合同出版(1989).