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  4. NHKスペシャル「生殖異変」を見せて
  1. 授業科目
    • 1997年度3年次の化学Ⅱ(2単位)
    • 1講座(男子18名、女子16名)
    • 化学物質と人との関わりに関連して1時限
  2. 授業内容
    • 本授業
      • 高校で3年間化学を学んできたことに対する総まとめ。
      • 化学物質と人との関わりというテーマで4時限行った授業の最初。
      • 「NHKスペシャル 生殖異変-しのびよる環境ホルモン汚染-」を見せて、内容に関する設問の回答と感想をプリントに記入させる。
    • 本授業の後
      • 化学物質と人との関わりというテーマにそって、医薬品(アスピリンの合成)、食品(カッテージチーズ作り)、食品添加物(発色剤「亜硝酸塩」の検出)の各実験を行った。
  3. 授業の結果
    • 生徒は熱心に見ていた。NHKスペシャルは内容がかたいせいか、生徒は熱心に見ないことが多い。しかし、この番組は違った。
    • 生徒の感想も、他の番組を見せたときに比べるとかなりきちんと書けていた。
    • 環境ホルモンがまだそれほど大きく取り上げられていない時期に見せたが、生徒は多くのことを感じたようである。
    • 授業を行ったクラスの日誌の感想欄にも「大変なことが起こっている」という感想があった。
  4. 生徒の感想
    • 大変なことになっているのがわかった。怖くなってきた。化学物質が生殖異変をもたらしているなんてすごくビックリした。缶詰の汁も怖い・・・。
    • 私たちが、何も気にせず使っているものにも、環境ホルモンが混ざっていることがわかり、それが生殖異変をおこしていることもわかった。
    • 驚きの出来事。今の、これからの生き物全て、現在の自分、未来の自分、これから産まれてくる子どもたちがとても心配。
    • 人ごとではないということ、いつこういったことがおこるかとても心配だ。
    • ねむたい・・・。
    • 環境ホルモン汚染はすごくしんこくな問題だと思った。
    • 気がつくのが遅いと思う。ゆだんをしていけるだろうと思っていたらだめだと思った。
    • 環境ホルモンが人間に対しても生殖異変をおこすことがあるということはこわいことだと思う。
    • ためになった。
    • 魚が食われへんなるな~!。
    • おそろしいことがおこっているんだなと思った。
    • もう手遅れではないかという気がするが・・・。
    • なんか怖いナ→と思っタ。
    • いろんな動物が汚染されていることがわかった。人間にもそのようなことが起きるということが信じられなかった。
    • 環境ホルモンとはものすごくこわいものだとわかった。
    • はいしゃはこわい。
    • すごいことになってると思った。
    • こわいなと思った。
    • 魚貝類がメス化していたりオス化していたりしていたのがびっくりした。いずれ人間にも及んできたら怖いと思った。
    • 貝とかがオス化したりしてるのは全然しらなかった。歯につめるものまでが危険な物質なんてびっくりした。
    • だいたいにおいて人間は自然に反して楽をしようとしすぎだと思う。自然にまかせておけばこんなことはなかったかもしれないのにね・・・。人間ってバカだと思う。動物に罪はないのに・・・。
    • 意外と身近。
    • 人間は情けないと思った。人間に影響が及ぶのもしかたがないことだけど、やっぱり自分達にまで及んでくると怖いし、魚が食べられなくなると嫌だ。
    • 書くのが忙しかったし何かわからないうちにすぎてしまった所もあった。
    • こんなことになっていてびっくりした。
    • いろんな所で生殖異変がおこっているのだとビデオを見てわかった。
  5. 今後の課題
    • プリントの感想欄は2行だったが、もう少し多く書かせるようにしてもよかった。
    • 感想まできちんと書かせようとすると、番組の編集をしないと1時限(50分)ではむづかしい。
  6. 「生殖異変」について(毎日新聞の1998.3.24夕刊、5.29朝刊の記事より)
    • 番組名は「NHKスペシャル 生殖異変-しのびよる環境ホルモン汚染-」(企画・製作、日本放送協会)
    • 「第39回科学技術映像祭」(日本科学技術振興財団など4団体共催)で最高の内閣総理大臣賞を受賞
    • 「第24回放送文化基金賞」でテレビドキュメンタリー本賞を受賞