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万華鏡の作製
- 授業科目
- 1994年度1年次の物理ⅠB(2単位)
- 光の反射に関連して1時限
- 授業内容
- 本授業の前
- 光の性質を例にして波動を扱った。
- 波とはどういうものかを説明した後、反射と屈折を取り上げた。反射では対称性の話も扱った。屈折では方形プリズムの屈折率測定も行った。
- 本授業
- 厚紙、銀色シート、数種の色セロファン、トレーシングペーパー、上質紙で万華鏡を作製し、見える模様を観察した。模様から反射の法則や対称性について考えた。
- 万華鏡の作製方法
- 本授業の後
- 屈折のつづきとして三角プリズムの屈折と屈折率を取り上げた。
- 光の性質を扱った後、重ね合わせの原理や音の性質について授業を行った。
- 授業の結果
- 生徒は楽しみながら熱心に万華鏡を作製していた。できあがった万華鏡を持って帰る生徒もいた。
- きれいな模様をつくるために、万華鏡に入れるセロファンの色や切り方を工夫していた。生徒によると三角形に小さくセロファンを切るときれいに見えるそうである。
- 万華鏡に入れるセロファンの大きさをうまく考える必要があった。
- 大きいと、万華鏡をのぞくために上を向けたとき、重いためのぞき穴から落ちてしまう。
- 小さいと、静電気で銀色シートにくっついてしまい、万華鏡をいくら回しても模様が変わらない。
- 今後の課題
- 模様の観察(スケッチ)をして、反射の法則や対称性を考えさせるのに時間が足りなかった。結果として、万華鏡を作って終わりになってしまった。
- 時間に余裕があれば、厚紙の上に千代紙を貼るときれいになる。できればきれいに作りたかった。
- 参考文献
- 海保洋司,"光とレンズの工作",誠文堂新光社(1987).
- 山田幸五郎,"光学の知識",東京電機大学出版局(1993).
- マーティン・ガードナー,"新版 自然界における左と右",紀伊國屋書店(1992).