- ホーム>
- 理科教材>
- 授業例>
- 指示薬で7色を作ろう
指示薬で7色を作ろう
- 授業科目
- 1999年度2年次の化学ⅠB(2単位)
- 酸・塩基指示薬に関連して1時限
- 授業内容
- 本授業の前
- 2学期の後半から酸・塩基反応を扱った。
- 酸・塩基について説明した後、中和、pH、指示薬の説明を行った。
- 本授業・・・具体的方法
- 3種の指示薬と強酸、弱酸、強塩基、弱塩基をうまく使い、試験管に7色を作った。
- 作った7色のpHと加えた指示薬を関連させ、指示薬の色の変化について理解を深めた。
- 本授業の後
- 中和と指示薬のまとめとして中和滴定の実験を行った。
- 塩について説明した。
- 授業の結果
- 色の変化があるためか、生徒は楽しみながら実験をしていた。
- きれいな緑色を作るのに班で競争していた。できた班には周りから拍手がおこっていた。
- 「赤」や「黄」という色の表現にはいろいろな色が含まれているということ、また各指示薬の色合いの違いをわかってくれたと思う。
- 酸と塩基を混ぜることで中和の実験にもなっていた。
- 生徒の感想
- すごく楽しかった。何色になるんだろうってワク×2した。
- 色をつくるのはむずかしかった。
- 緑色を作るのができなかった。色々ためしたけど。
- おもしろい。化学の実験はたのしいな。
- つかれた。色が変わるのはすごいと思う。
- 楽しかったけど臭かった。
- いろんな色がみれてきれいだった。
- 楽しかった。でも大変だった。
- 今後の課題
- 指示薬の色とpHの関係を考えながら7色を作っていた班もあったが、多くは適当に試薬を混ぜて7色を作っていた。どのような色を作るのか、そしてどうすればその色ができるのかをあらかじめ考えさせてから実験を行った方がよかったかもしれない。
- 指示薬を入れすぎて濁った色になってしまう班が多くあった。フェノールフタレインの加えすぎで濁ってしまう。指示薬1滴を加えるのは生徒には難しいようである。濁った色も一つの色として数えることにしたが、濁らない色を作る指導をした方がよかったかもしれない。
- 紫キャベツで7色をつくる実験は有名であるが、この実験を行った時期は紫キャベツが手に入りにくい季節だった。なすびの皮を使うという方法もあるようだが試していない。また、指示薬の色合いの違いを観察させたいということからこの実験を行った。実験の目的にもよるが、紫キャベツなどを使った場合とどちらがよいか検討していきたい。
- 参考文献
- 盛口襄、高田博志,"いきいき化学アイデア実験",p.166,新生出版(1990).
- ビジュアルワイド図説化学",p.59,東京書籍(1996).