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  4. 火を起こそう
  1. 授業科目
    • 1991年度2年次の物理(2単位)
    • エネルギーの変換に関連して2時限
  2. 授業内容
    • 本授業の前
      • エネルギーの変換について一般的な説明を行った。
    • 本授業
      • 1時限目・・・具体的な方法
        • 木どうしをこすってこがした。このとき、効率の良いこがし方を工夫させた。
        • 材木片は用意しておいた。
      • 2時限目・・・具体的な方法
        • 火を起こすために用いられている方法を例示して、火を実際に起こさせた。

          [方法の例示]

          きりもみ法、弓ぎり法、まいぎり法、ひもぎり法

          発火の仕組み、ヒキリ板の加工の仕方、火種から枯葉・おがくずで炎を起こす方法

        • 材料は材木片や布などで、これらは用意しておいた。材質は必ずしも発火しやすいものではなかった。
  3. 授業の結果
    • 2時限目の物理の授業を非常に楽しみにしていてくれた。
    • 季節的にまだ暑く、シャツを脱いで汗だくになりながら実験をしていた。
    • 実験室で行っているので、バケツに水を入れて用意しておいた。
  4. 今後の課題
    • 全クラス中で火種がついた班が2つのみであった。木が湿っていたりして、火がつきにくかった。できれば火を大きくつけたかった。材木は野ざらしになっている材木片を材木屋からもらってきて使用した。
    • 火を起こす教材は多くの学校で開発されていて、「発火材としてアジサイの茎がいい」などの確実に火を起こす方法がいろいろと調べられている。今回はエネルギーの変換を中心にした授業で、しかも1時限で区切りをつけるようにしたため、火を確実に起こすことを目標にはしなかった。火を起こすためにはかなりの運動エネルギーが必要であり、また効率の良いエネルギーの伝達方法を考えなければならないということを体感させるのを目標にした。材木片の材質も1種類であり、結果として火は起こらなかったが、火を起こすことの大変さはわかったのではないかと思う。
  5. 参考文献
    • 岩城正夫,"シリーズ子どもとつくる2 火をつくる",大月書店(1989).
    • 石井信也,"高校物理の授業100時間 上",あずみの書房(1989).