- 授業科目
- 1990年度2年次の化学(4単位中の2単位)
- 物質の分離に関連して2時限
- 授業内容
- 授業の結果
- 石と砂によるろ過ではすぐに目詰まりが起こった。目詰まりを起こした上部の部分を生徒が取り除くことで、ろ過の意味を理解しやすくなったようである。
- 濁っていた泥水が透明な水になったことで生徒は驚いていた。
- 実験がうまくいったかどうかは提出試料の透明度でだいたいわかった。
- 蒸留がうまくいかなかった班・・・透明度が悪い
- 少しでもきれいな水を提出した方がよいと考えて水道水を提出した班・・・透明度が良すぎる
実験できれいになったと思っていた水も水道水よりは透明度が悪く、水道水のきれいさに改めて驚いていた。
- きれいになった泥水が飲めるかどうかの質問が多かった。
- 生徒の感想
- 1時限目の感想
- 石と砂ではあまりきれいにならないと思った。
- 石と砂でやるより、ろ紙でやる方がきれいになった。落ちるのが遅くなってちょっとうっとうしかった。思ったよりきれいになった。
- 最初はきったなかったけど、ろ過とかしてたらきれいになったからびっくりした。
- ろ過するとき長い時間がかかったのでしんどいなあと思ったけど、成功してみるとおもしろかった。
- ろ紙を入れるのが少しむずかしかった。全体的にはできた方だと思う。
- 活性炭を入れたら急にすごいきれいになったのでびっくりしました。
- 少しにごっているように思うが、まあうまくいった。
- 危ない実験じゃなくてハラハラしなかった。
- あんなに汚れていた泥水がすっごくきれいなとうめい水になったのにはビックリした。でも、ろ過の時なかなか水がでてこなかったのはいやだった。
- あんなにきたなかった水がここまできれいになると思っていなかった。
- 水が本当にきれいになった。活性炭がすごい。水道水は本当にきれいだったと思った。
- 初めの砂水がきれいな水になったのには目の前で見て感動しました。
- けっこう楽しかった。今度は飲めるぐらいまでしたい。
- 2時限目の感想
- 熱するだけできれいになるんだなあと思った。ガスバーナーの調節がむずかしかった。
- ガスバーナーをつけるのがこわかった。周りがガスくさかった。
- 沸騰がはげしくてふき出し、こわかった。ふき出したからきれいな水にならなかったと思う。残念です。
- 沸騰するのが早かった。だけど、水がなくなるのが遅かった。
- 最初の1滴が落ちたときはすごく感動した。でもその後のがなかなか落ちなかったのがいやだった。
- 最初は良いスタートだったが、火の調節に失敗し、途中から水が増えず蒸留水は少ししかとれなかった。
- 長い時間かかって集めたけどただの水にしか見えなかった。それから熱かった。
- 沸騰させて出た水滴の方が少しだけきれいだった。
- ろ過である程度きれいになったけど蒸留でよりきれいになった。
- 試験管が割れて少し残念。でもきれいな水ができたのでよかった。
- あまりかわらなかったような気がする。ガスバーナーの調節はこわかった。
- けっこう前の水がきれいだなって思ってたけど、蒸留したらすきとおって前の水がすごくにごってた。
- 前のは少し白っぽかったので、前より透明感ができたような気がする。きれいになった。
- 前の時より水がきれいになった。水道の水よりきれいに思えた。暑い中、火をつけたのでもーごっつい暑かった。
- 最初は何をしていいかわからなかったけど、やっていくうちにわかってきた。今回の実験はなかなかよかったと思う。実験後はすごくきれいな水になった。
- 楽しく実験できた。あの泥水がこんなにきれいになってうれしかった。比べると蒸留した方は透明できれいだった。
- 1時限目の感想
- 今後の課題
- 蒸留に時間がかかるため、生徒が実験に飽きてしまう。教卓上で冷却管を用いた蒸留を行い、見に来れるようにしたが時間がやや持たなかった。
- 蒸留に時間がかかったため、蒸留中に目を離してしまう生徒が多く、火が強すぎて蒸留によってではなく直接に水分が受け器の方へ出てしまう班があった。その場合は提出した試料の透明度が落ちていた。
- きれいにした水が飲めるかどうかを調べる実験を続けて行えればよかった。
- 参考文献
- 環境保全対策研究会編,"水質汚濁対策の基礎知識",社団法人産業公害防止協会(1989).
- 盛口 襄,野曽原友行,"たのしくわかる化学100時間 上",あゆみ出版.
- 小林清昭,化学教育ジャーナル(CEJ),7(第4巻第2号),19(2000).