新機能 マイクロブリッジとは フェアプレイ アルゴリズム ビディングオプション ビディングシステムの 作成 ディフェンダーの シグナル ゲームモード プレイヤーモード ハンドの作成 ネットワークプレイ その他の機能 |
フェアプレイアルゴリズム | |||
コンピュータは完全なフェアプレイヤーで、あなたのハンドを盗み見ることはありません。人間の思考法方とは少し異なりますが、結果としてはあたかも経験豊かなプレイヤーがそうするように、パートナーや敵のビッドの意味をよく考慮し、ディフェンダーのシグナルも見落とさず、それらの情報に基づいて確率的に最も有利と判断したプレイを選択します。ビッドやプレイの強さは中級プレイヤー並みといったところで、実用に耐え得るだけの十分な強さがあります。またコンピュータはアラートやディフェンダーとしてのシグナルもきちんと出し、ディクレアラーは残りすべてのトリックが確実に取れる(あるいは取られる)と判断すれば取りの宣言(あるいは放棄の宣言)を行います。 ビディングルールテーブル
マイクロブリッジはオークションの序盤ではビディングルールテーブル(ビッドの約束ごとのデーターベース)に従ってビッドを進め、ビディングルールテーブルがなくなったあとのビッドはあらかじめ定められたアルゴリズムに従って決定されます。このビディングルールテーブルがシステムの特徴、5枚メジャー、ウイークツー、Jacoby トランスファーなどを決定します。マイクロブリッジはいろいろな種類のテーブルを用意していますので、その中から好みのコンベンションを選択して使用することができます。
プレイの段階ではコンピュータは見えないハンドを「既知の条件」、たとえばオークションの情報(HCP、スートの長さ、Ace の枚数など)やディフェンダーのシグナルの情報をもとにランダムに生成し、この生成された仮のハンドを用いてダブルダミーの状態(4つのハンドが見えた状態)で最良のプレイを計算します。そしてハンドの生成を何度も繰り返し、その都度計算した最良のプレイの中から確率的に最も良いものを最終的なプレイとします。
4人のハンドがわかってしまえば、コンピュータはよく知られた人工知能の技術を応用することができます。ミニマックスサーチ、アルファベーター枝刈り、局面評価、および各種のプログラミングテクニック(動的な試行回数制御、バッファリング、アセンブラコーディングなど)により、深く、速く、そして効果的なサーチを実現しています。
マイクロブリッジは下の表に示す10レベルのフェアプレイアルゴリズムを用意しています。同一の先読み深さの場合は、高いレベルの方は低いレベルより多くのシミュレーション回数が実行されます。 二通りの戦術
マイクロブリッジにはマッチポイントゲーム用と、IMP ゲーム用の2種類の戦術が用意されています。マッチポイントゲームではコンピュータはでき目の薄いゲームはビッドしないように、また過半数のハイカードを持っている場合は敵のパートスコアコントラクトをより積極的にダブルしようとします。また(スラムやダブルのかかったコントラクトを除き)できるだけ多くのトリックを取ろうとします。一方 IMP ゲームではゲームコントラクトをより積極的にビッドしようとします。またデクレアラーはコントラクトを安全にメイクすることを第一目標とし、ディフェンダーは敵に余分なトリックを与える可能性が高くてもコントラクトをダウンさせる方にかけます。 |
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