猫のウイルス検査(参考 マルピーライフテック資料)

一般に、母子感染より生後授乳・唾液・糞便などで感染することが多いので、
母親が陽性である場合、生後2〜3週令で母親から離すと比較的感染を防ぐことが
できる事もあるといわれています。
このため、目が開かないうちに母親から離された子猫は、母親が感染していた
にも関わらず感染していないことがあります。

また、子猫を拾われ里親探しの際に現在これらのウイルスに感染していないか確認
して里子に出したいといわれるかたが多いのですが、下記のように検査が陽性であ
っても実際は感染ではない場合時期もありますので、早期検査される場合は下記の
事をご理解の上検査してあげてください。
それから、一般に母子感染をおこした子猫は下痢や目やになどの異常を認める事
が多く、きれいな顔(鼻水や目やに等で汚れていない)をしてまるまる太ったこ
はあまり感染をしていないケースが多いので、きちっとノミや消化管内寄生虫の
検査などを動物病院で受けられて一般の健康診断に問題がなければ心配されずに
里子に出されてもよいと思います。

FIV(猫免疫不全ウイルス)抗体検査
ほとんど母子感染はないといわれているが、抗体検査であるため、母親からの
移行抗体が存在し4ヶ月令以下の場合、陽性と判定される場合があります。
このため、4ヶ月令以下で検査して陽性の場合、5ヶ月令以降での再検査が必要
になります。

咬傷などがあり、感染の心配がある場合、早ければ2週間で抗体は認められるよ
うになりますが、ほぼ確実に感染の確認をするための検査は4週間(1ヶ月)経過
する必要があります。

検査時期:生後5ヶ月令以降+他の猫との最後の接触から1ヶ月以降後

FeLV (猫白血病ウイルス)抗原検査
比較的早期に抗原が血液中に認められることが多いが、一過性の感染のことも多
く、骨髄まで達していない場合、陽性であっても体外に排出される事もあります。
このため、感染の可能性があるときから1週間で検査は可能だが、消失することも
あるため1ヶ月経過後再検査する必要があります。
結果、2ヶ月の期間に及ぶ検査で陽性と認められた場合は、今後、体外に排出され
消失する可能性は少ないといわれています。

検査時期: 生後即可能+他の猫との最後の接触から1週間以降後

FIP(猫伝染性腹膜炎ウイルス)抗体検査
母胎からの移行抗体がある3ヶ月令までは、抗体価が上昇していても感染と判断
できません。少なくとも4ヶ月令、できたら5ヶ月令以降の検査が好ましいといわ
れています。
また、主な感染経路は糞便ですので、出生後同居猫がFIPであり感染をした場合、
抗体価の上昇は1ヶ月経過してからおこります。

検査時期:生後5ヶ月令以上+他の猫との最後の接触から1ヶ月以降後

このウイルス抗体検査は単独では特異性に乏しいため、臨床症状(発熱、体重減
少、腹水貯留、麻痺や運動失調などの神経症状や角膜浮腫・混濁やブドウ膜炎な
どの目の症状その他)および生化学検査異常(総蛋白7.8g/dl以上、グロブリン
5.1g/dl以上、A/G比0.45以下、ガンマグロブリン1.5g/dl以上)などとともに
総合的に感染の有無を判定します。