聖闘士星矢

人物名鑑
忘れ得ぬキャラ編


神闘士アルファ星ドウベのジークフリート
黄金の指輪編、事実上のラストボス。
幼い頃よりハーゲンと共に、オーディーンの地上代行者たるヒルダの親衛隊員としての訓練を積んでおり、 その実力は神闘士の中でも群を抜く。当然、神闘士の束ね役である。
北欧神話の伝説の勇者ジークフリートの生まれ変わりであり、竜の血を浴びて不死身となったという伝説そのままに、 星矢たちの攻撃がことごとく通じなかった。
星矢たち全員を相手にして次々と叩きのめしていく。マジで強い。
同じ龍の力を持った紫龍に、伝説と同じ弱点を見抜かれ、星矢に倒されるも、そこに海魔女のソレントが出現。
ヒルダが操られていた真実を知った彼は、倒れていった仲間たちの怒りを全て乗せて、ソレントと壮絶な相討ちになる。
このシーンはあまりに格好いいので下手な脚色は避ける。とにかく泣いた。泣きました!
名セリフは多いですが、特に「祖国を捨ててまで、この地上を支配して、一体何になる・・・!」でしょう。
声優はあの神谷明氏。
海闘士七将軍シードラゴンのカノン
本当は、ここに載せるべきではないのかもしれない。
双子座の黄金聖闘士サガの双子の弟であり、サガとは違い、悪の心しか持たない男、カノン。
十三年前、その悪の心を咎められ、スニオン岬の岩牢に幽閉されるも、海界に入り込みポセイドンを復活させ、 地上と海界を共に手にしようとした、ポセイドン編発生の張本人である。
アテナ暗殺を兄のサガに持ちかけ、しかもこの野望に着手したのが十五歳。
若年ですごいことをやるキャラの多い聖闘士星矢の中でも特にとんでもない男である。
ところが、実際はアテナに命を救われており、一輝によってそれを指摘され動揺する。
アニメ版では、なんだか何もしないまま終わっているので哀しいが、 漫画版ではポセイドン編のラストで自ら三つ又の矛を受けてアテナを守り倒れる。
しかも、冥王編では双子宮の迷宮をつくり復活を鮮烈にアピール。
ミロのスカーレットニードルを受けた後、アテナの側近役となる。
冥界編からは双子座の黄金聖衣を纏い、アテナ側最強の戦士となって、冥闘士たちを次々と薙払っていく。
三巨頭の一人ラダマンティスとは好敵手となり、計三回激突し、最後は黄金聖衣をサガの魂に託し、自身はラダマンティスと共に燃え尽きる。
確認されているだけで十体以上の冥闘士を倒しており、多分二十は倒しただろう。
兄のサガとは違って、必殺技ギャラクシアンエクスプロージョンは出し惜しみをしない。
名セリフ・・・、長すぎてここに書ききれないが、冥界で瞬と星矢に告げた言葉が実に深い。
冥闘士天猛星ワイバーンのラダマンティス
ハーデス百八の魔星の中でも最強を誇る三巨頭の一人。
ハーデス編の中盤をほとんど一人で支えていたと言っても過言ではない重要人物。彼がいなかったら、私はハーデス編を見限っていた。
それにふさわしく、ジャンプの新年号でカードダスにもなっており、全キャラ中、DBのフリーザに次ぐ実力ではなかっただろうか。
その登場はあまりにも衝撃的である。
何しろ、デスマスクとアフロディーテの二人を軽々と叩きのめし、あっという間に死の穴にたたき込んでしまったのだから。
サガたちを信用せず、パンドラの命令を無視して配下の冥闘士を監視につけるなど、独自の動きを見せ、実に緊迫した物語を描いてくれた。
どうも、パンドラに忠誠心以上のものを感じていたような気もするが。
さらにミロ、ムウ、アイオリアの三人まで生きたまま冥界にたたき込み、その実力を見せつける。
「アテナ軍など初めからこの俺に任せれば簡単に済んだのだ!このようにな!」
その実力への自信と闘志、そして鬱屈した感情をうかがうことが出来るセリフである。
冥界には行ってからも、カノンと激突するわ、オルフェの魔曲は効かないわ、星矢の流星拳を食らっても無傷だわと、見事に暴れ回った。
彼がいなかったら、パンドラたちは全滅していたぞ。
カノンとは幾度も激闘を繰り広げ、どこか好敵手めいた感情を抱いて一対一の戦いにこだわっていた。
最後は第七獄あたりでカノンと相討ちになるが、冥界の図を見る限り、彼の本当の担当は第八獄一の圏ことカイーナであるらしい。
あの建物には、彼の象徴、ワイバーンの像が立っているので。

ちなみにこの男、雑誌掲載時より、単行本収録時の方が頭が切れるようになっている。
第二十二巻において、
「まさかこいつらは神の血を・・・」のセリフは、元は「まさかこいつらは・・・」で止まっていたし、
「俺も決めた、お前たち四人をこの場で殺す」は、元は「どうあってもここで死にたいらしいな小僧」だった。
一番大きく変わったのが、配下のバレンタインたちも含めたこのシーン。
元文が(うろ覚えですが)
バレンタイン「他愛のない・・・。こんな者たちがパンドラ様の間まで来れたとは、不思議なことよ、フッ・・」
ラダマンティス「そうだ、確かに不思議だ。この小僧たちにハーデス様の結界も通じない何かを感じたのだ。あのとき彼らから感じた、あの小宇宙は一体何だったのだ・・・」
というものだったのが、単行本155ページでの
「さあラダマンティス様参りましょう。この者どもはもはや放っておいても城と共に滅びまする」
「むう・・・俺の勘違いか・・・い、いや、間違いなくこの青銅たちは神の血を・・・アテナの聖なる血をその身に浴びてきているはずなのだ。(以下略)」
というようになっている。
さらに、第五獄でカノンと激突してギャラクシアンエクスプロージョンを食らったときも、
元は「ば、馬鹿な・・・、俺の身体がどこかおかしい・・・、一体何故だ・・・」だったのが、
単行本では「ば、馬鹿な・・・、体が重い・・・、オルフェのS・Fが今になって効いてくるとは・・・うう・・・」
となっている。

格好良くなったのだから問題ない。OVA化の際には、是非とも神谷明氏に声優をやっていただきたい。
ハーデス編のOVA化、旧ブイジャンプで最終話掲載の際、ほとんど確定したと言っていたじゃないかあ(激怒)!



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