USBメモリの不思議



3,980円・・・先日買ったUSBメモリの価格である。
容量は1ギガ、つまり1,000メガ。フロッピーディスクに換算して約1,000枚分。
もうフロッピーといっても近頃の若い世代には馴染みがないだろうけど、とにかくこれ1,000枚分のデータが記録できるのだからケタはずれに凄い容量だ。

その昔、出始めのノートパソコンを買った時、8メガのPCカードを7万円出して手に入れた。当時としてはかなり贅沢な容量のメモリだったのだ。
それからしばらく後、「数ミリ角のチップに新聞○年分のデータが入る」という新聞記事を読んで、「こんなのが使えたら便利だろうけどべらぼうに高いんだろな」と別世界の事のように思っていた。

こうした技術が今、そこらの家電店に私なんかでも買えるような価格で出回り始めたというわけだ。もう少しお金を出せば、2ギガだって4ギガだって買えてしまう。良い時代になったものだ。

使ってみて、またその容量を実感した。パソコンに保存してある写真をコピーしてみたら、1500枚近くが軽く一気に入ってしまった。もちろん空き容量はまだまだ有り余っている。

そのメモリに、息子の修学旅行のお土産にもらった人形を付けてクルクル回しながら、「こんなにたくさんの画像が、これのどこにどうやって詰まってるわけ?」と、その不思議さを肴にロックで焼酎を飲んでいる。



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