御祭神について


御祭神名

天照国照彦天火明櫛玉饒速日命(饒速日命)

(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)


饒速日命は天照大御神の御孫神にあたり、大御神の詔を受けて高天原より豊葦原の中津国(神代の日本の呼び名)に降臨された神様です。命は三十二人の伴緒をひきつれ、天の磐船に乗って河内国河上哮ヶ峯に天降り、のちに大和国鳥見の白庭山に遷られ、土地の豪族鳥見の長髓彦の妹御炊屋媛を妃とされ、大和河内地方の開拓に着手されました。日本国(やまとのくに)というこの国の呼び名は饒速日命が天の磐船に乗って降臨される時に空よりこの国土を望まれて「虚空見つ日本国(そらみつやまとのくに)」と言われた事から始まるとされています。

饒速日命には、天上において生まれ、尾張氏の祖神となられる天香語山命と、御炊屋媛門の間に生まれた、物部氏の祖神となられる宇摩志麻治命のお二人の御子神がおられます。神武天皇の御東遷に際し長髓彦は反旗を翻しますが宇摩志麻治命(古事記、日本書紀では饒速日命となっています)は、長髓彦を誅し天皇に帰順し、以後長く朝廷に仕え、物部氏という強大な氏族を形成してゆきます。また、天香語山命の子孫の尾張氏は尾張地方(愛知県)を開拓した氏族としてその地名に名を残しています。


十種神寶について

十種神寶(とくさのかんだから)は饒速日命が降臨に際して天照大御神より授かったもので、羸都鏡(おきつかがみ)・邊都鏡(へつかがみ)・八握劔(やつかのつるぎ)・生玉(いくたま)・死反玉(まかるがえしのたま)・足玉(たるたま)・道反玉(ちがえしのたま)・蛇比禮(おろちのひれ)・蜂比禮(はちのひれ)・品物比禮(くさぐさもののひれ)の十種類からなる神宝です。この神宝を用いて鎮魂祭(みたましずめのまつり)をすることにより、病み患いの類、痛み苦しみは全て直り、死んだ人も甦ると言い伝えられています。このことにより、饒速日命は御祈祷の祖とされ、特に病気平癒に霊験あらたかな神様として今日でも崇敬されています。


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