説明:
FEM型データ形式の非規則の任意形状の三角・四角要素の階調付きで3次元回転可能な等高要素立体網目グラフを描く。但し、各要素内は同じ高さとして、同じ階調色で描画される(等高線自体の描画は不可)。言い換えれば、各要素の平面位置はXYの2次元データで、各要素の階調色は高さデータで決定される。
引数4〜6と引数25「3D回転方式:0-2」の設定に従い3次元の任意回転ができる。
引数15「形状(0=三角形,1=四角形)」の値が0の時は三角要素、1の時は四角要素になる。
節点のXYZの座標は引数7〜9の数値組で与え、組番号が連続の3組・4組の数値(先頭の組番号は引数14「要素節点初組番」に設定)で各要素の節点番号を与える。各要素は与えられた節点番号を用いて実際の節点座標を得る。
● 3次元データのFEM(有限要素法)型表現方法
有限要素法などでは、データ容量を抑えるために、節点座標と要素の節点番号を用いて3次元データを表す方法が多用されています。
節点の表現:全節点に1からの番号(重複は不可)を振り付け、番号順に全節点座標を三つの数値組[ix],[iy],[iz]で節点を表します。節点総数は、数値組[ix],[iy],[iz]の組セル総数と同じです。
要素の表現:三角要素の場合は三角形を構成する三つの節点の節点番号を要素番号順にそれぞれ三つの数値組[n1],[n2],[n3]に、四角要素の場合は四角形を構成する四つの節点の節点番号を要素番号順にそれぞれ四つの数値組[n1],[n2],[n3],[n4]に与えることで要素を表します。三角要素または四角要素の総数は、数値組[n1],[n2],[n3],[n4]の組セル総数と同じです。但し、要素を表現する各節点は、全て同じ逆時計回り順または同じ時計回り順に排列されているものとする。
個々の要素の階調色を決める高さ情報は、引数10「要素高さ組番号」に対応の数値組(数値セル総数は要素総数と同じ)で与えられる。
引数11〜13「数値比率」の設定で実際の表示大きさを調節できる。
引数16「間隔: +等間-組」は等高線の間隔を設定するもので、値の正負によって内容が異なる。
正の値: 等間隔(0を中心に正負両方に区間が伸びる)
負の値: 絶対値を組番号とする数値組(値は必ず単調増)で区間の区割りを直接指定(区間間隔任意)
枠の太さを0か24の値に設定すれば、等高線は表示されない。
全体の階調色は、高さが一番低いと一番高いの両端のところの二つの色を、引数17〜19及び引数20〜22の各三つの引数を使ってHSL形式のHとSとLに分けて与える方法により、指定される。中間の階調色は、与えた二つのHSL形式の色の線型補間で作り出される。
但し、二つの階調色のHとSとLが全て零の場合、塗潰を含む階調表示は行われない。
このようなHSL形式での階調色の指定方法を使うと、図形の色相Hと彩度Sと明度Lが自由に指定でき、彩度と明度を一定に保つまま色相だけを変化させるようなカラー表示ではよく使われる表現、または白黒印刷で常用される色相と彩度を一定に保つまま明度だけを変化させるような表現も簡単に実現される。
等高線の区間割りと階調色の対応関係の凡例は、システム部品【 等線凡例 】で簡単に表示できる。
部品パラメッタ:
No | 引数見出し | 値範囲 |
1 | 座標系番号 | 1〜9999 |
2 | 基点座標X0 | − |
3 | 基点座標Y0 | − |
4 | 鉛直軸回転角α | ±360 |
5 | 水平軸回転角β | ±360 |
6 | 画面軸回転角γ | ±360 |
7 | 節点X座標組番 | >=1 |
8 | 節点Y座標組番 | >=1 |
9 | 節点Z座標組番 | >=1 |
10 | 要素高さ組番号 | >=1 |
11 | X数値比率 | >=0 |
12 | Y数値比率 | >=0 |
13 | Z数値比率 | >=0 |
14 | 要素節点初組番 | >=1 |
15 | 形状:0=△,1=□ | 0,1 |
16 | 間隔: +等間-組 | − |
17 | 低値色相H0-240 | − |
18 | 低値彩度S0-240 | 0-240 |
19 | 低値明度L0-240 | 0-240 |
20 | 高値色相H0-240 | − |
21 | 高値彩度S0-240 | 0-240 |
22 | 高値明度L0-240 | 0-240 |
23 | 枠太さ (0:無) | 0-24 |
24 | 枠色: +番-組 | − |
25 | 3D回転方式:0-2 | 0-2 |
return |