mem_spect1



機能:
時系列[i]のスペクトル推定(最大エントロピ法)係数出力

書式:
mem_spect1([i],[oc],N)

解説:
MEM法によるスペクトルの推定モデルの係数C0〜Cnを数値組[oc]に出力します。
"MEM"という最大エントロピ法によるスペクトル推定法の特徴:
@FFTよりスペクトル検出能力が優れます。長周期現象の一部のデータからでもスペクトルを検出できるし、周波数が接近している波形もはっきりと分離できます。
A推定されたスペクトルに線型性がないため、スペクトルの大きさの定量解析には適しません。
B推定モデルの次数Nの大きさにより結果が大きく異なります。
N次推定モデルの場合、結果のスペクトルは次の複素数型の式から得られます。
P(f) = C0 * Δt / {1 + ΣCn * exp(-i(2πf*n*Δt)) }^2
(n = 1,2,3,…,N)
入力時系列[i]のノイズが大きい場合は、推定モデルの次数を高くした方が良いです。ただし、最大の推定モデル次数は入力時系列の数値個数の半分を超えてはいけません。また、スペクトル出力の計算間隔Hz増が大きいとき、計算間隔内にある鋭い真のピークが失われ、ピークの両側の平のスペクトルだけが求められてしまうことがあります。
本関数は戻り値として、指定次数Nまで誤差が一番小さいと思われる推定モデルの次数を返しますが、あまり正確的ではないため、参考だけにして下さい。

     [i] ・・・・・・・・・・・・・・・ 時系列の入力数値組

     [oc] ・・・・・・・・・・・・・・・ 推定モデルの係数C0〜Cnの出力数値組

     N ・・・・・・・・・・・・・・・ 推定モデル次数の指定

例:mem_spect1([2],[5],11);


return