fit_overlap1



機能:
重畳波形分離(初期係数指定)

書式:
fit_overlap1([ix],[iy],[ic],e,[ox],[oy],x始,x終,x増,[oc],0:ガウス/1:ローレンツ)

解説:
本関数は、関数fit_overlap()と異なり、関数内部で初期係数を求めずに、引数[ic]で与えた初期係数を使って重畳波形の分解を行います。
孤立ピーク波形個数nは、自動的に初期係数[ic]の数値組セル総数から求められます。
その他は、関数fit_overlap_init()、関数fit_overlap()を参照して下さい。
本関数の計算では、初期係数(孤立ピーク波形個数n)が非常に大切で、初期係数(孤立ピーク波形個数n)が真値に近いほど、より速く正確な解を求めることができます。更に、初期係数によって決められた孤立ピーク波形個数nが正しくないと、いくら本関数で計算しても無駄です。
本関数は、指定区間[x初,x終]と刻みx増での近似結果を求めて数値組[ox],[oy]に出力します。
また、計算終了の際の誤差の二乗の和を戻り値として返します。

     [ix],[iy] ・・・・・・・・・・・・・・・ 近似点列のXY座標の入力数値組([ix]は@で代替可能)

     [ic] ・・・・・・・・・・・・・・・ 初期係数の入力数値組(h1、u1、w1、h2、u2、w2、.....hn、un、wn、Cの順で計3n+1個セル)

     e ・・・・・・・・・・・・・・・ 近似計算の収束判断基準(1E-20〜10)

     [ox],[oy] ・・・・・・・・・・・・・・・ 近似結果のXY座標の出力数値組

     x始,x終 ・・・・・・・・・・・・・・・ 近似結果の出力区間

     x増 ・・・・・・・・・・・・・・・ 正:刻み値、負整数:均分点数

     [oc] ・・・・・・・・・・・・・・・ 求めた係数の出力数値組(h1、u1、w1、h2、u2、w2、.....hn、un、wn、Cの順で計3n+1個セル)

     0:ガウス/1:ローレンツ ・・・・・・・・・・・・・・・ 孤立ピーク波形の形式の指定(0:ガウス波、1:ローレンツ波)

例:次の例では、初回のfit_overlap()計算で求めた粗い結果を2回目fit_overlap1()計算の初期係数[ic]として使用することにより、効果的に重畳波形分離を行っています。
fit_overlap([11],[12],0.1,[23],[24],-5,65,0.5,[21],0); "粗い近似解を求める"
fit_overlap1([11],[12],[21],0.003,[23],[24],-5,65,0.5,[21],0); "比較的正確な近似解を求める"


return