Baby Friendly Hospital 認定時の当院の臨床成績

赤ちゃんにやさしい病院の認定を受けるには、WHO&UNICEFより勧告された「母乳育児を成功させるための10ヶ条」を守り、其の実践した成績を報告すれば良いのです。
そこで御参考までに、当院が認定を受けた際の主だった臨床成績を紹介します。

初産・・・・・78名
経産・・・・・148名です。
初産 78/78=100%
経産147/148=99.3%と、ほぼ100%と言えます

退院日までに生下時体重に復帰いていた赤ちゃんは・・・・・・・

復帰した赤ちゃんの頻度 初産児 36/75 48.0%
経産児 48/141 34.0%
合計 84/226 37.2%

10ヶ条の精神を守り、山内の3.5ヶ条方式で産後の1週間を過ごすと、母乳の分泌はとてもよくなります。この表のように、初産の場合、半数近くの赤ちゃんが7日目の退院時には生れた時の体重に復帰しています。経産婦の場合は退院が一日早くなるため、34%に止まっていますが、もし一日退院を伸ばせば初産の場合と同じようになるものと思います。

完全母乳栄養 半母乳栄養 未母乳栄養
145/217 52/217 20/217
66.8% 24.0% 9.2%

このように、退院時には2/3のお母さんは、赤ちゃんの必要量を充分に満たすだけの母乳分泌量に達しています。

この完全母乳のお母さんを初産・経産婦別に分けると

完全母乳栄養 初産 60/75=80.0%
経産 85/141=60.3%


初産のお母さんでは8割の方が退院時には既に母乳の必要量を確保していることが分かります。
又、24%の半母乳栄養のお母さんの場合、退院後1週間目の検診では3名を除き、赤ちゃんの体重増加が1日20g/日を越えており、中には1日60gを越える例も5例ありました。尚先の3名は、2例が勝手に人工乳を与えており、残りの1名は2週間後には順調な体重増加を示していました。

更に、74ml/日以下だったお母さんも、半数以上が母乳栄養を確立したいました。

この様に、山内の3.5ヶ条、つまり母子同室・頻回授乳を中心とし、加えて、医療関係者側が母親に対するエモーショナルサポート体制を充分に確立するならば、上記のように豊富な母乳の確保が可能となります。

入院中の母乳確保へ向かっての努力の結果と言いましょうか、糖水の補足をも極力押さえる結果、若干の生理的変化を越えているのではないかと言われるような小トラブルが発生します。
また、BFHは産後の赤ちゃんへの優しさを強調する代わりに、妊娠中や産後における赤ちゃん、更にはお母さんへの優しさは、いささか等閑に付されているきらいがあります。当院では、母性の確立を基本理念とするソフロロじー式分娩法を採用し、お母さんにも赤ちゃんにもやさしいお産を心がけてきました。以下その成果も含めて産後のマイナートラブルの状況について報告させて頂きます。

産後のマイナートラブルについて:

先ず、分娩に伴うトラブルですが、当院の採用しているソフロロジー式分娩法は、従来のラマーズ法に代表される和痛、鎮痛を目的とした単なる陣痛乗り切り法ではなく、母性の醸成と確立を基本理念とした自然分娩法であり、自律分娩法でもあります。