日本母乳の会
昨年末、本会の橋本武夫運営委員長と国際認定ラクテイション・コンサルタント本郷寛子さんが助産婦雑誌に特別寄稿された「母乳とダイオキシン」と言う小論文は、母乳のダイオキシン汚染問題に関して、医療者サイドからのコメントが全く見られなかった当時、多くの産科医療従事者や授乳中のお母さん方の悩みや不安の解消に貢献してきました。
ところが、本年に入ってのすさまじい表現に修飾された情報と測定データの洪水により、お母さん方の不安は一段と増幅され、母乳とダイオキシンについてのより具体的な情報を求められるようになりました。幸いにも最近に至り漸く利用しうる資料が、充分とは言えないまでも入手が可能となったので、その資料をもとにして「母乳とダイオキシン」の近況について、できるだけ具体的にお知らせしたいと思います。
Q: わが国の母乳のダイオキシン汚染度はどのくらいですか。
A: 平成9年度厚生科学研究「母乳中のダイオキシン類に関する調査」の中間報告(平成10年4月7日)によると、1997.98の2年間、東京都・大阪府・埼玉県・石川県の4都府県で、20代後半、30代前半の女性各2地点5名づつの、第1子出産直後の女性(初産婦)、夫々各20名(計80名)を対象に、出産後5日目、30日目、150日目、300日目の母乳(計320サンプル)のダイオキシン類濃度を測定した。今回公表されたデータはこれまでに集まった5日目(データ数68名)、30日目(同43名)の値です。
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母乳中のダイオキシン類濃度 |
1日摂取量/kg(体重) | |
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出産後 5 日目の母乳 |
平均17.4pg/g脂肪 |
60.4pg/g |
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出産後 30日目の母乳 |
平均15.2pg/g脂肪 |
尚、1日摂取量/kg(体重)は、赤ちゃんが一日体重1kあたり120g飲むとして計算すると、厚生省が一生摂取しつづけても安全としている成人の許容量(TDI)の6〜7倍に相当します。
又この調査とは別に、埼玉県は平成9年10月から平成10年1月まで、県内の同じ市町村に5年以上居住する25才〜34才の女性(但し、後に県内居住年数が5年未満の対象者が43名含まれていた事が判明)を対象に、第一子出産後30日目頃の母乳をサンプリングした。公表(平成10年3月20日)された結果によると、ダイオキシン類の平均値は、15pg/g(母乳中脂肪)。最高は76pg/g(脂肪)、最低は2.8pg/g(脂肪)。
北海道のダイオキシン汚染度については、十勝地方のデータがある。十勝毎日新聞の呼びかけに応募してきた帯広市とその周辺に居住する15人の母親の母乳を分析した。そのうち初産の8名の平均値は10.4pg/g(脂肪)だった。個人差は最高で18pg/g,,最低は6.1pg/gと3倍の開きがあり、日本の中では低い方で、秋田、仙台と同程度です。
以上の成績を勘案すると、現時点におけるわが国の母親の平均的な母乳中ダイオキシン類濃度は、10〜16/g(脂肪)辺りと考えるのが妥当であろう。しかしこの値はあくまで平均値であり、汚染値に大きな幅がある事は十分認識しておかねばならない。
大阪府は九日(98’10.9)、ゴミ焼却場からの高濃度ダイオキシン汚染で知られている豊能郡能勢町の母親の母乳中に含まれるダイオキシン類濃度の中間調査結果を発表しました。結果の出た6名の値は、8.8〜15.6pg/g脂肪で、平均値は12.5pg/gと大きく予想を下回る値でした。
なおこの調査は焼却場から五キロ以内に5年以上居住しているか、過去に居住した20、30才代の女性10名について、出産後30日目の母乳50ミリリットルを採取して測定したものである。
Q: 母乳のこのダイオキシン汚染値を、どのように評価し、対処したら良いのでしょうか。
A: この判断の参考例としてドイツの例を見ましょう。1986~89年の調査(WHO)によると、当時のドイツ婦人の母乳中ダイオキシン類汚染度は28〜37pg/g(福岡20〜28pg/g)と高く、ドイツ政府は84‘から10年間に亘り、母乳を分析し、その汚染度によって生後4ヶ月以降は母乳を中止するように指導していたところが、断乳による精神的動揺や不安、更に早期母乳栄養率の低下を来しました(橋本)。加えて1980年代の終わりごろ、ドイツは国を挙げてそれまでの経済的利益追求の最優先から、環境を如何に保全するかと言う方向に方針を大きく転換し、「グリーン経済」と言う新経済体制を目指しました。91年には包装廃棄物規制例が施行され、包装容器は製造メイカーの責任において回収・リサイクルする事が義務づけられました。その結果、89年には30pg/g(脂肪)を超えていた母乳中のダイオキシ ン濃度は、3年の間に劇的に低下し、92・93年には15〜16pg/g(Alder・1994)となりました。かくして1995年ドイツ政府は「母乳育児に危険はない」として此れ迄の指導を全面的に中止しました。尚現在のわが国における母乳のダイオキシン汚染値は、危険なしと宣言したドイツ婦人の場合とほぼ同値か、それ以下である事に御留意ください。追記:尚最近のドイツ婦人の母乳中ダイオキシン濃度は、12から14pg/g脂肪が平均値のようです(98’8・16)。
Q: でも現在の汚染値は耐容一日摂取量(TDI)の6~7倍だといわれますが。
A: 先に紹介した厚生省の調査結果をもとに、赤ちゃんが一日体重1kg当たり120ml飲むとして計算すると、厚生省が一生そのまま摂取しつづけても安全だとする成人耐容量の6倍のダイオキシンを毎日摂取しているという計算になります。この一生摂取しつづけても安全とする成人の耐容量の6倍を、乳児期という短期間に摂取した場合の評価については、各個人で判断なり評価をして頂くしかないと思います。
尚、この辺りの評価を世界各国や環境庁の考えを見ますと(武田氏のDioxins in Breast Milkより)
オランダ・ダイオキシン評価委員会(96‘)
「ダイオキシン類が含まれる母乳栄養は人工栄養に比べると、発達の面からはより満足すべきものであり、ダイオキシン類への暴露を低減させる手段として母乳栄養を減らす事は正しい方法ではなく、乳幼児に母乳栄養と人工栄養の何れかを選択するという両親の自由を制限する理由はない」WHOワーキンググループ(87’)
「母乳中にはダイオキシン類及びPCBが含まれているが、母乳栄養には乳幼児の健康と発育に関する利点を示す明確な根拠がある事から、母乳栄養を推進し奨励すべきである」
WHOヨーロッパ地域事務局(94’)
先の勧告を再検討し、「現在利用可能なデータからは、この勧告を変更する理由はなく、又、現時点では母乳栄養の制限や特別な食品の代替化の必要性を判断するだけの知見はない」
平成9年5月に環境庁の「ダイオキシンリスク委員会」は、母乳からのダイオキシン摂取について、次のように検討されています。
「ダイオキシン類は乳汁中に分泌される事が知られているが、日本を含めた先進国での母乳中の濃度は、ほぼ同じ程度であることが考えられる。一方、母乳栄養には乳幼児の健康と発育に利点を示す明確な根拠がある事から、WHOなどは引き続き、母乳栄養を推進すべきであるとしている。従って、わが国も引き続き母乳栄養とする事が適当と判断され、今後とも継続して母乳の安全性を確
保して行くため、その発生源対策や、研究についての適切な施策をすすめるべきである。」と。
尚、このTDI値について、最近大幅な変更がなされました。此れ迄のダイオキシン類の現行基準は、主にネズミを用いた急性毒性試験・慢性毒性試験(発癌性など)から求められたものであり、少量でも起こる環境ホルモンとしての作用は当時考慮されていなかったため、ダイオキシン類の健康リスクを評価するためにWHOの欧州地域事務局の開いた専門家会議は,5月29日にTDIを体重1kg当たり1〜4pg/gと従来より更に厳しい値にする事を決定しました。わが国でも間もなくその線に沿った耐容量値が決定されるものと思われます。
Q :このままダイオキシン汚染が進行したら赤ちゃんは…
A :最近まで私たちは、わが国の経済成長は右肩上がりが続くものと思いこんでいたと同様に、母乳中のダイオキシン汚染もまた環境汚染の進行と共に増加するものと考えていました。しかし、ダイオキシンに関しては最近長期的には減少傾向にある事を示すデータが報告されています。
先の厚生省の調査と並行して、大阪府の公衆衛生研究所は凍結保存したあった73年から96年にかけての母乳中ダイオキシン類の測定を行いました。年平均28名の母乳を混和して分析した結果、最も濃度の高かったのは74年で32.1pg/g、以後年々低下傾向を示し、一番低濃度を示したのは96年で16.3pg/gと半減しており、今日の平均値辺りまで低下していました。
又、94〜95年にかけての厚生省の調査では、当時の母乳中のダイオキシン類量は26.6pg/gであって、今回の調査成績と比べると、この間に約10pg/gも低下している事が判明しました。この赤ちゃんにとっては朗報であるこの成績は、かつて大量に使用された農薬や除草剤中のダイオキシン(勿論これらは現在とっくに使用禁止になっているが)の影響が漸次減少している事によると推測されています。
この母乳中のダイオキシン濃度の減少傾向を側面から裏付けるデータとして、京大の酒井助教授らは琵琶湖の湖底の過去百五十年間に亘る堆積土のダイオキシン類を測定した結果、江戸・明治時代と比較して、60年代は3~4倍、70年以降は4〜6倍となっており、73年にピークを示したダイオキシン類量は(73年に除草剤製造中止)、以後僅かながらも低下傾向にあり、母乳中のダイオキシン量の消長と並行関係が認められます。ただしこの減少傾向は除草剤・農薬の使用中止に基づくので、ゴミ焼却に起因するダイオキシン類は依然減少していない事は忘れてはならない事実です。
我が国のダイオキシン対策の遅れと生ぬるさが悔やまれますが、より積極的な政府へのアプローチの必要性と次に述べる個人レベルでの塩素含有プラスチック製品の買わない、出さない、燃やさないという3ない作戦の強化が望まれます。
此れまで母乳とアトピー性皮膚炎との関係を証拠ずける臨床データとして、長崎大学付属病院皮膚科外来における各年度の新患患者総数中アトピー性皮膚炎患者の占める割合は、1967年から87年の20年の間に、ほぼ直線的に増加し、約7倍に増加したと言う例が、アトピー性皮膚炎とダイオキシンとの密接な関係を裏付ける証拠として、ダイオキシン告発関連の本によく紹介されていました。しかし此れまで信じられていたダイオキシン汚染は右肩上がりに増加が続くという前提に反して、現実にはダイオキシン汚染度が漸減中のようです。
Q : ダイオキシンと子宮内膜症の相関について?
A : 本年5月27日に厚生省が開催した「内分泌撹乱物質の健康影響に関する検討会」で東京大学の武谷雄二教授は、ダイオキシンと子宮内膜症との因果関係について次のように述べている。
子宮内膜症とダイオキシンとの関連が突然話題に上ったのは、Rier SEらのアカゲザルを用いたダイオキシン投与実験によるが(高率に子宮内膜症発生、)、しかしダイオキシンと同じ受容体(aryl hydrocarbon receptor)を介して作用するとされるPCB compoundを同じアカゲザルの投与すると、無処置グループの方が子宮内膜症の発生率が高いと言うArnord DLらの報告もある。そして、サルの子宮内膜症の、人の子宮内膜症の病因解明モデルとしての妥当性を論じた後、マウス、ラットを用いた実験、更に人における子宮内膜症とダイオキシンの論文に言及し、最後に次のような結論で終わっている。
「以上、ヒト及び動物実験を通じ、ダイオキシンと子宮内膜症との因果関係を論ずるには、余りにもデータが希少でしかも一貫性に欠けているといわざるを得ない。ヒトの病因を考察するための適当なモデルの無い事が、両者の関連性の解析を困難にしている一因である。従って現時点では結論の導出は無理であるが、少なくともヒトにおける子宮内膜症の発生リスクは、月経、妊娠、分娩暦、女性のライフスタイルなどで説明しうる部分が大きく、ダイオキシン類がその発生を規定する強力な因子とは言い難い。今後ダイオキシンによるエストロゲンの作用の修飾機序などの解明や、広範且つプロスペクティブな臨床疫学研究を通じ、両者の関連の有無が明白になるであろう」。そして「不規則な生活やストレス、体重の増減など生活環境の変化によって、内分泌系は非常に変化しやすい、子宮内膜症の原因のうち、ダイオキシンの占める割合は、せいぜい1〜2%あれば良いだろう」と。
又最近の素晴らしい成果として、国際ラクテイションコンサルタント本郷寛子氏の調査があり、此れまで巷間に流布されていたダイオキシンとアトピー性皮膚炎の因果関係を明確に否定するものでした。其の詳細は私のホームページの「ダイオキシンによる健康被害!?・・・その真偽を問う」に。
Q : 今後,早速取り組むべき問題点について(産科医療者レベルでの)
A : わが国の大多数の母親の母乳は、現時点ではダイオキシン汚染のために、人工乳に代える必要性はないといえますが、遥かに平均値を超えた汚染値を示す母親も存在(埼玉の例では最高値が76pg/g)しており、しかも230pg/gと言う極めて高い例も報告されているので、向後はこの様なダイオキシンに対してハイリスクと言える母親のチェックと、その方々に対する対策が必要となるでしょう。
いずれにせよ今後私たちには、日常の診療や母親教室で行う食事や栄養指導に際しては、各種の食べ物のダイオキシンによる汚染度についての具体的な説明が必要となるでしょう。
又、母親に対して、ダイオキシン問題に関しては、自分自身が被害者であると同時に加害者でもある現実を十分認識できるように説明し、ダイオキシンの原料であるゴミ特にプラスチック類についての情報を伝達し、その扱い方については十分な指導が必要となるでしょう。
最後に一言:マスメディアを通じて私たちに投げかけられるすさまじい形容詞や修飾語に幻惑された結果、ダイオキシンによる健康被害の現状を、いくら具体的かつ科学的に説明しても、冷静に受け止められないお母さんが現れました。母乳中に猛毒のダイオキシンが含まれていると思うと、、其の量がいかに微量であるとはいえ、心の底から母乳育児を楽しむ気には到底なれませんというお母さん達なのです。私はこの現象をダイオキシンシンドロームと言っていますが、或はダイオキシンの実害以上に影響力があるのでは。
この“食べ物とダイオキシン”、“ゴミとダイオキシン”については、これから説明を致します。
Q :ダイオキシンはどのような経路で、私たちの体に侵入してくるのでしょうか
A :わが国の大都市住民がダイオキシンを摂取する割合は、その98%(90%以上)が食べ物によって体内に取り込まれます。次いで呼吸によって大気から肺を経由して1.5%(5〜6%)がはいってきます。この他に土壌(1%以下)、水からも入りますが、その値は無視できるほど微量です。この様に体内のダイオキシンは、その殆どが食べ物として経口的に摂取されています。従ってダイオキシン対策の第一歩は食べ物からダイオキシンを取り込まない事です。
但し、上に記してある割合はあくまで平均値であり、その人の居住条件や食習慣の偏りによって大いに左右されます。
そこで生活条件別の摂取量をみると(ダイオキシンリスク評価検討会報告・環境庁)
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一般的生活環境 |
魚を多く食べる |
ゴミ焼却施設周辺 |
魚多食・焼却施設周辺 | |
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pg/kg体重/日 |
0.29 〜 3.53 |
1.66 〜 5.28 |
1.79 〜 5.09 |
3.16 〜 6.84 |
この結果から見ると0.29~6.84pg/kg体重/日と、生活条件によってかなり幅があることが分かると同時に、食生活の工夫によってダイオキシン摂取量の低減が可能である事が理解されます。
Q : では一体どのような食べ物に注意をしたら良いのでしょうか
A : 厚生省は平成8年度に「トータルダイエットスタディ」により、関東・関西・九州の3地区で人が食品から摂取するダイオキシンの量とその比率を検討しました。3地区の平均値は
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食品群 |
米 |
穀類・ |
砂糖・ |
油脂 |
豆・ |
果実 |
有色野菜 |
野菜・ |
嗜好品 |
魚介 |
肉・卵 |
乳・ |
加工食品 |
飲料水 |
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比率% |
0.9 |
4.4 |
2.9 |
3.3 |
0.3 |
1.3 |
5.7 |
0.8 |
0.4 |
67.5 |
5.0 |
5.2 |
2.4 |
0 |
この様に総摂取量に対する食品群別摂取の割合は、魚介類からが総摂取量の67.5%と大部分を占めており、次いで有色野菜(5.7%)、乳・乳製品(5.2%),肉・卵((5.0%)となっています。
次いで具体的に食べ物への注意に移りましょう。
家畜の肉類:飼料が問題。一般に国産の畜肉は汚染度が低い。輸入肉は不明。しかし脂肪の部分やバター危険度が高い。
卵類:国産品は安全で、優等生。輸入物は不明。
乳製品:ダイオキシンは乳や肝臓に多く貯えられるために、欧米人並みに多量摂取の習慣のある人は要注意。欧米人の食習慣と関連して、アメリカ人の食物を通じて摂取するダイオキシンの量は、17%から53%がハンバーガーやフライドチキンなどのファーストフードからという。日本人の若者も最近は…。
農産物:ダイオキシンは水に溶けないため、根から吸収されない。したがってダイコンなどはよく土を洗い落とせば安全。キャベツは一番外側の葉を捨てる。しかし春菊とかほうれん草はよく洗うしかないが、完全には落とせない。果物の汚染は低レベル。なるべく皮をむいで。ハウスものは安全。露地物・家庭菜園ものはよく洗う。米・麦はもみや外皮を取り除くため安全。トウモロコシのような輸入物は寧ろ、ポストハーベストが問題。キノコ類は屋内栽培なので安全。でも松茸は屋外。しかし問題となるほどの量はとてもとても…。
「買わない・出さない・燃やさない」
此れ迄の公害問題は、加害者と被害者の区別が明らかでした。しかし今回のダイオキシンは此れ迄の公害と様相を異にし、被害者と加害者が同一人物、つまり貴方自身も加害者なのです。この辺りの認識の有無が、今後ダイオキシン問題を考え、解決へ向けて努力するに際して、極めて重要な分かれ目となります。先に述べたダイオキシンを取り込まない事も大切ですが、ダイオキシンの原料を少なくする、つまり糧道を断つための、家庭レベル・個人レベルでの取り組みも重要です。
以上が私たちにも出来るダイオキシン原料減量作戦の概要です。要は実行あるのみ。
塩素を含んだプラスチック製品かどうかは、表紙の模式図を参照ください。 (文責:岡村博行)
・・・追記・・・ この「母乳とダイオキシン」の近況は、第7回母乳育児シンポジウム(平成10年8月1日〜2日)の際、参加者全員に配布するを目的として、本会橋本運営委員長に依頼され、小生事岡村が作成したものです。しかし実際に配布せる文書は諸般の事情に鑑み、若干内容が変更されていることをご了承ください。