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1998・9・19の読売新聞の夕刊に、このような見出しで、初乳の有する新しい、そして、ミラクルな素晴らしい能力について、がんセンター研究所が解明したというニュースを紹介していました。ダイオキシン問題で、母乳の価値特にその感染防止面で孤軍奮闘している感のある初乳に、またも大きな勲章が与えられました。
「人間など哺乳類の赤ちゃんが最初に飲む「初乳」には、免疫を活性化させるさまざまな成分が含まれているといわれているが、初乳に含まれている蛋白質の一種「ラクトフェリン」に、C型肝炎ウイルスの感染を抑える効果があることが、国立がんセンター研究所ウイルス部の加藤宣之分子遺伝学研究室長らの研究で明らかになった。30日から横浜市で開かれる日本がん学会で発表される。
加藤室長らは、牛や人の初乳から抽出した一ミリ・リットル当たり二ミリ・グラムの濃度のラクトフェリンを、C型肝炎ウイルスと混合、人間の肝臓から取り出した肝細胞に感染させた後、八日間培養した。その結果、ラクトフェリンを混ぜていないグループは、ウイルスが肝細胞に感染していたが、予め混ぜた場合は、まったく感染しておらず、細胞からウイルスの遺伝子は検出されなかった。
ラクトフェリンには感染に必要なウイルス表面の蛋白質に結合する性質があり、ウイルス表面がラクトフェリンに覆われて、感染力が低下すると見られている。ラクトフェリンは、哺乳動物の母乳に含まれる物質だが、特に新生児の免疫力を高める初乳に多く含まれている。細菌感染を防ぐほか、免疫調節機能や、整腸作用、鉄の吸収を促進して、貧血を防止する効果などが知られている。」