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山下 豊
やました ゆたか (Yamashita, Yutaka)

◆展覧会

2006年の展覧会 >

写真展『軍艦アパート』
2006年10月2日(月)〜10月7日(土)12:00〜19:00(日曜休廊/土曜日17:00まで)

高いビルやマンションが建ち並ぶ景色の中から、その住宅は突然その姿を見せる、 目の前にそびえ建つ建物とそこに漂う雰囲気は、圧倒的な威圧感とノスタルジック感 を綯い交ぜにした独特の空気が漂っていて、何かに誘われるように私は、この住宅に 通い始めた。  大阪市のほぼ中心部に位置するこの住宅は、内国博覧会を前にした大阪市が威信を かけ昭和5年から7年にかけてスラム化した不良住宅(長屋)の改良を目的に浪速区 の3箇所に鉄筋コンクリート3階建ての超モダン住宅を建設した。当時の間取りは、 風呂はないが、3畳と6畳と台所があり、当時、集合住宅では珍しかった水洗トイレ が付いていた。この時代、日本各地でこのような集合住宅が建設されたが、現存する 公営住宅としては、日本最古の住宅で、悠然とした白く輝くこの住宅を、当時の浪速 っ子は、憧れの的で見ていた。  「軍艦アパート」の愛称は、台所に備え付けられていたかまどから出る煙を出す為 に屋上に突き出た煙突と、住民が無秩序に「出し屋」と呼ばれる増・改築を重ねた住 宅の形から当時の象徴であった「軍艦」とだぶらせて付けられたと言われている。.  建築から70年以上の時間の中で、住宅は、元あった姿から各住民の住みやすいよ うに変化し、増殖し続ける。しかし、住宅全体は、それが当たり前のように暗黙の了 解のもと1つのコミュニティーとして成り立っている。そんな世界がここにあり、そ れがたまらなく私の心を虜にする。  私は、この住宅の撮影から昭和初期に建てられた建物の記録と平成という時代に住 んでいる住人の生活の記録を、人を極力撮影せずにそこにあるモノだけで、人の手垢 を感じる事ができる写真が、撮影できるよう心掛けている.



2005年の展覧会 >

写真展『軍艦アパート』
2005年9月23日(火)〜9月30日(金)12:00〜19:00(日曜・月曜休廊/土曜日17:00まで)

高いビルやマンションが建ち並ぶ景色の中から、その住宅は突然その姿を見せる、目の前にそびえ建つ建物とそこに漂う雰囲気は、圧倒的な威圧感とノスタルジック感を綯い交ぜにした独特の空気が漂っていて、何かに誘われるように私は、この住宅に通い始めた。
 大阪市のほぼ中心部に位置するこの住宅は、内国博覧会を前にした大阪市が威信をかけ昭和5年から7年にかけてスラム化した不良住宅(長屋)の改良を目的に浪速区の3箇所に鉄筋コンクリート3階建ての超モダン住宅を建設した。当時の間取りは、風呂はないが、3畳と6畳と台所があり、当時、集合住宅では珍しかった水洗トイレが付いていた。この時代、日本各地でこのような集合住宅が建設されたが、現存する公営住宅としては、日本最古の住宅で、悠然とした白く輝くこの住宅を、当時の浪速っ子は、憧れの的で見ていた。  「軍艦アパート」の愛称は、台所に備え付けられていたかまどから出る煙を出す為に屋上に突き出た煙突と、住民が無秩序に「出し屋」と呼ばれる増・改築を重ねた住宅の形から当時の象徴であった「軍艦」とだぶらせて付けられたと言われている。.  建築から70年以上の時間の中で、住宅は、元あった姿から各住民の住みやすいように変化し、増殖し続ける。しかし、住宅全体は、それが当たり前のように暗黙の了解のもと1つのコミュニティーとして成り立っている。そんな世界がここにあり、それがたまらなく私の心を虜にする。  私は、この住宅の撮影から昭和初期に建てられた建物の記録と平成という時代に住んでいる住人の生活の記録を、人を極力撮影せずにそこにあるモノだけで、人の手垢を感じる事ができる写真が、撮影できるよう心掛けている.



2004年の展覧会 >

写真展『軍艦アパート』
2004年4月5日(月)〜4月10日(土)12:00〜19:00(土曜日17:00まで)
私が、学生の頃、このアパートを訪れた時、目の前にそびえ立つ建物の姿とそこに漂う雰囲気は、インパクトがあり、私の心をとりこにした。
 「軍艦アパート」の愛称は、屋上に突き出た煙突と、「出し屋」と呼ばれる増・改築を重ねた住宅の形から「軍艦」とだぶらせて付けられたと言われている。
 ここを初めて訪れてから10年以上の時間が経ち、3ヶ所あったアパートも今は1ヶ所残るのみとなった。
 今撮影しているこのアパートは、撮り始めて1年余りになるが、住民とのコミニケーションを深めつつ住民たちの生活を記録する事を心掛けている。



2003年の展覧会 >

写真展『軍艦アパート』
2003年3月17日(月)〜3月22日(土)12:00〜19:00(土曜日17:00まで)
昭和7年、イタリア人の設計で、鉄筋コンクリート3階建てで、台所と3畳、6畳の2Kで、風呂はないが水洗トイレ付きの超モダン住宅と騒がれ、当時の 浪速っ子の憧れの的だった。
そして、人々は、建物の形から白く輝くこの住宅を「軍艦アパート」の愛称で呼んだ。
また、昭和20年の空襲では迫る火災を シャットアウト、住民を守り、平成7年の震災にもびくともしなかった。
建築から半世紀以上もたった住宅は、住民が住宅を無秩序に増・改築を重ね、当時の面影を見ることは難しいが、ここには今でも人懐っこい浪速っ子が住ん でいた。しかし、老朽化が激しいこの住宅はすでに住民の立ち退きが完了し、建物はすでに取り壊され、今はその姿を見ることはできない。
私は、この住宅の記録を含め、住民の今の生活が見えてくればと思っている。



2002年の展覧会 >

写真展『軍艦アパート』
2002年4月1日(月)〜4月6日(土)12:00〜19:00(土曜日17:00まで)
昭和7年、イタリア人の設計で、鉄筋コンクリート三階建てで、台所と三畳、六畳の2Kで、風呂はないが水洗トイレ付きの超モダン住宅と騒がれ、当時の浪速っ子の憧れの的だった。そして、人々は白く輝くこの住宅を「軍艦アパート」の愛称で呼んだ。また、昭和20年の空襲では迫る火炎をシャットアウト。住民の命を守り、平成7年の震災にもびくともしなかった。
建築から半世紀以上もたった住宅は、住民が住宅を無秩序に増・改築を重ね、当時の面影を見ることは難しいが、ここには今でも明るく人なつっこい浪速っ子が住んでいた。
しかし、老朽化が激しいこの住宅は2001年5月31日に住民の立退きが完了し、建物は年内にとり壊され、今はその姿を見ることはできない。
私はこの住宅の記録を含め、住民の今の生活が見えてくればと思っている。



2000年の展覧会 >

写真展『軍艦アパート』
2000年4月10日(月)〜4月15日(土)12:00〜19:00(土曜日17:00まで)



1999年の展覧会 >

写真展『貌 - 人の造りしモノ 人の造りし都市(せかい)』
1999年3月22日(月)〜3月27日(土)12:00〜19:00(土曜日17:00まで)
世紀末といわれてどのくらいたつのだろう。
目まぐるしく変わる情報と物質の波が打ち寄せる都市は、
絶えずその姿を変貌させ、その本質を隠し見えにくくしている。そんな都市は、人々を魅了してやまない。

そして人は、終 へと向かう不安と事の始まりへの期待に一喜一憂し、その姿は、何かの通過儀礼をしているように見えた。



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