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: Home > Artists File > 上村明子[経歴]

上村明子
うえむらあきこ (Uemura, Akiko)

◆展覧会

2004年の展覧会 >

上村明子展『Passing』
2004年9月6日（月）～9月30日（木）12:00～19:00（日曜月曜休廊・土曜日17：00まで）

上村明子は日常のありふれた風景を、非日常な自分の世界として捉えてモノクロプリントという表現しています。京都市立芸術大学で日本画を学んできた上村が写真というメディアに出会い、その写実性ではなく、その描写力に注目したのは、必然と時代の偶然が少し作用したように思います。

日常の風景、そこに存在する世界そのものの消失感とそれを見つめる人間そのものの不確かな存在感が、黒い画面をゆっくりと時間をかけて見つめて頂くことで、静かに心にしみいっていきます。
たった1枚の紙のプリントの描写が気持ちを揺さぶる不思議を見て頂きたく思います。又、2000年以来コンスタントに展覧会を続けたきた上村の作品のまとまり具合はここにきて、より密度を増しているように思います。是非、作品自体を御覧下さい。以下、作品のステートメントです。
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「私の周りにあったはずのものが
ふと気がつくと、全てなくなっていて
私一人が、ぽつんと存在していた。」

置き忘れた物、捨て去られた物、或いはいつもそこに当然あるものであるが故に誰にも見向きされないもの。一見、そのものたちは存在さえしていないかのようだ。しかし、私には周りの世界の方が消え去ってしまってそのものが確かに存在し続けている世界の方が見える。その様にして、ひっそりと佇むものがある風景を見た瞬間に、私はその世界に引き込まれる。まるで、そのものが私という人間自身であるという錯覚に陥ってしまったかの様に。

2003年の展覧会 >

写真展『情景の記憶　　Sight Memory』
2003年9月15日（月）～9月20日（土）12:00～19:00（日曜休廊・土曜日17：00まで）

現実の世界から切り離された、奥深い所に存在する世界。その世界にはある種の美しさ、神聖さというものがある。広野（ひろの）に光がさし、静かな時が流れるその世界で私自身が至福を感じ、真に解放される瞬間。ずっとそこに居られたら幸せであろうと思う。

2002年の展覧会 >

写真展『beyond the dailylife 3』
2002年9月16日（月）～9月21日（土）12:00～19:00（日曜休廊・土曜日17：00まで）

例えば、世界中に私だけが存在し、その他のものはなにもかも消滅してしまったとしたら。音もなく、聞こえるのは私のそばをときおり通り過ぎる風の音だけ。とても静かでしんとした世界。

2001年の展覧会 >

写真展『beyond the dailylife 2』
2001年9月17日（月）～9月22日（土）12:00～19:00（日曜休廊・土曜日17：00まで）

普通に日常生活を営んでいる自分がいる。
それとは別に、日常から切り離された世界に存在する私がいる。
自分の存在の不確かさを痛切に感じ、又周りの世界に対して不安や怖れや喪失感を感じている。
ごく普通のものや場所を、もう一つの世界として私が感じとったままに写し取った真実を4つのカテゴリーで構成します。

1　unknown - 正体不明のもの - 正体がわからない故に不安に感じるもの

2　place - 不安を感じる場所 - 人との関わりを拒否しているようで不安を感じる場所

3　tomb - 墓標の様に佇むもの - 失われたものに対する感情の象徴

4　tool - 日常を拒否した日用品 - 人の手にある時は有用な道具であるが、人の手を離れると逆に人を拒否した存在となってしまったもの

2000年の展覧会 >

写真展『beyond the dailylife』
2000年4月17日（月）～4月22日（土）12:00～19:00（土曜日17：00まで）

自分自身の日常生活に密接、或いは隣接している何でもない風景が非日常的なものとして、私の中で映像化されていく。その様にしてできあがった映像を写真という形で、具現化した作品です。