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鍛治谷 直記 かじたに なおき (Kajitani, Naoki)
写真展『SP』
2006年10月16日(月)〜10月21日(土)12:00〜19:00(日曜休廊、土曜日17:00まで)
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SP
気になるもの・ことを撮っている。
街の猥雑な印刷物、胡散臭い雑誌の広告、貼り詰められたピンンクチラシ、昭和エナ
ジーのかけらが散見される地方都市、何となくくだらなくて、まったくばかばかしい
もの…。
そんなもの・ことが、「ペラペラ」で「テカテカ」なインクジェットプリントにノイ
ズ風味とともに印刷されると、そこには今の「日本」というものの一部が、いつの間
にか写り込んでいるということに気づいた。
「ペラテカ」で「ノイジー」な「日本の」画像の集積。
僕は今、とても面白いと思っている。 |
写真展『JPEG』
2005年9月10日(火)〜9月16日(金)12:00〜19:00(日曜・月曜休廊、土曜日17:00まで)
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JPEG
「撮りたいものを撮る。」
そんな考えで、日本各地の妙に気になった風景を撮っている。
とにかく、「考える前に撮る。」ということ。
眼とカメラが直結しているような感覚を切らしたくないと思っている。
デジタルカメラで撮った画像は、メモリーカードの容量をすぐにいっぱいにして、
あとはひたすらデータをハードディスクにコピーするという作業が待っている。
そんな大量のJPEGデータをモニター画面で見ていると、そのR・G・Bのドットの狭間
に、それまでは意識していなかった、今の「日本」というものの一部が、いつの間に
か写り込んでいることに気づいた。
そして傍らのインクジェットプリンタのノズルは、
それらをペラペラな薄っぺらい紙の上に、ノイズの風味をグッと効かせて吐き出して
くれた。
ペラペラでノイジーなジャパン画像の集積。
僕は今、とても面白いと思っている。 |
写真展『SP』
2003年3月31日(月)〜4月5日(土)12:00〜19:00(土曜日17:00まで)
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SP (いつも考えること)
外の世界を、すべてくまなくスキャンしたい。 シャッターボタンが擦り切れるまで撮りまくりたい。
この終わりのない記録作業の行く先を思うと 「こんなこといつまで続けるの? キリがないんじゃないの?」と、 もう一人の僕の声が聞こえる。 じゃあ、いったい何ができる? 目の前の出来事、そこにあるだけのものを、 ただひたすらに撮り続けていくことが、 いちばんシンプルで、でももっとも力強いやり方だ。 それしかないでしょ。 |
写真展『LONG SEASON』
2002年4月8日(月)〜4月13日(土)12:00〜19:00(日曜休廊・土曜日17:00まで)
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日々のことは、いつも何気に存在しているのに、
気づけば、もう遠い過去の話であったりする。
その間に変わってしまったり無くなってしまったりしたことは、
僕をなんとなく懐かしいような、寂しいような気分にさせる。
でも僕ができることは、ただひたすらに、今、写すことだけ。
そして、それを続けることで、この季節のなかにいたこと、
この風景に包まれていたことを、実感できるだろう。
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写真展『路上景』
2001年4月2日(月)〜4月7日(土)12:00〜19:00(日曜休廊・土曜日17:00まで)
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都市のなかで群集にまぎれてさまよっていると、自分という個の存在が限りなくゼロに近づいていることに気付く。(僕のことを知っている人は誰もいない!)そして僕以外のすべての人は、「他人」として景色を築く。他人から見れば僕もその景色の一部なのだ。たぶん、この人と2度と会うことはないだろう。この景色と2度と会うことはないだろう。それを写真を撮っておく。それはいつ訪れても新しく、懐かしいところとなる。
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写真展『映像/過去』
2000年3月20日(月)〜3月25日(土)12:00〜19:00(日曜休廊・土曜日17:00まで)
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○月×日
時に理由はないけれど、今日も街へ出かけた。
群衆にまぎれてシャッターをきる。そこここの光景の断片を撮影する。
何故、そのようなことをするのか、自分でもはっきりとは判らない。
しかし、歩き、撮り続けることでみえてくる「何か」があるのではないか、と思う。
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写真展『日々のつながり』
1999年3月29日(月)〜4月3日(土)12:00〜19:00(土曜日17:00まで)
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そとの空気になんとなく触れていたくて、僕は暇をみつけてはまちにでかけています。とはいえ、そこで何をするという目的はもとよりないわけで、カメラを片手にぶらぶらするだけなのです。
そうして、その間にとりたまった写真たちです。
すぎていった日々は、カメラ(あるいは写真)によってつながっていたんだ(そしてつづいていくんだ)という気がするのです。 |
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