英国巡礼

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ヨーク大聖堂(York Minster)


Scotland & England巡礼1
Date: Wed, 23 May 2001 14:42:57 +0900

みなさん、こんにちは。

26人の一行でおとといから、秋田聖救主教会の佐藤真実司祭が主宰され
ている「スコットランドとイングランドの教会と自然を巡る旅」にきてい
ます。

いま、スコットランドのエジンバラです。きのうは

●長老派の総本山(High Kirk of the Church of Scotland)、聖ジャイ
ルズ大聖堂。スコットランドは長老派が90パーセントくらい。ここでジ
ョン・ノックスが司祭として活躍した
●聖公会(the Scottish Episcopal Church)の聖マリア大聖堂(St.
Mary's Cathdral)。日本の観光ガイドブックには載ってなくて、エジン
バラの地図の左側(西)にある。7教区あり、全体で6万人の信徒だそう
で、日本聖公会より少し大きいくらい。米国が独立したとき、はじめはこ
こから主教聖別が行なわれたので、米国はEpiscopal Churchという名称に
なった。司祭は女性でもいいが、主教はダメ
●Cornerstone's Bookshop。Princes Streetの聖公会St. John's Church
の地下にあり、The Scottish Book of Common Prayer (1929)、The New
English Hymnalを買った。かなりハイチャーチのほうだそうで、日本キリ
スト聖公会の人々がよりどころとしている
●エジンバラ城
●夜の町へ、3人でパブ
などに寄りました。。

きょうはこれから
●グラスゴー
●イングランドの湖水地方(Lake District)
へ移ります。

旅行中インターネットでアクセスしているのはたぶん私くらいなので、参
加している人にこころあたりあれば、伝言をお送りください。

Scotland & England巡礼2
Date: Sat, 26 May 2001 07:06:45 +0900

みなさん、こんにちは。主の平和!

聖公会「スコットランドとイングランドの教会と自然を巡る旅」26人の
一行は、みなさん元気です。

おとといスコットランドのグラスゴー大聖堂に寄り、それからイングラン
ドの最北西端の湖水地方(the Lake District)に行きました。きのうは
昇天日で、まずあさ湖水地方の森の中のホテルの芝生で、佐藤真実司祭司
式の朝の聖餐式がありました。

それから、湖水地方の自然にたわむれ
●「ピーター・ラビット」の作者ベアトリックス・ポッターが興した
National Trust(自然保護団体)
●詩人ウイリアム・ワーズワースの故地
●ウィンダーミア湖(Lake Windermere)のクルーズ
などを見る予定でしたが、それに加えて
●これらの村の教会(parish churches)
を見ることができてよかった。去年末から始まった新しい祈祷書Common
Worshipは教会に実際置いてあり、使われ始めています。また「The New
English Hymnal」という聖歌集が結構使われているようですね。

きょうは午前中、リーズ(Leeds)の少し東にあるハワース(Haworth)と
いう村にある、「嵐が丘」(Wuthering Heights)で有名なブロンテ姉妹
のすんでいた牧師館をたずねました。参加者の大多数を占める、女性信徒
へのサービスですね。(^-^)「Wuthering」の発音は、土地のひとは「ウ
ザリング」で、ロンドンからきた人は「ワザリング」でした。ですから、
みなさんの発音も「ウザリング」でいいと思います。

午後はヨークについて、ヨーク大聖堂(York Minster)で晩祷に出まし
た。Choral Evensongと呼ばれているもので、少年聖歌隊つきの大変すば
らしいものでした。ここが英国最大の聖堂で、ヨーク大主教区
(Archdiocese、13の教区がある)のArchbishopがおられるところで
す。町全体が城壁に囲まれていて、中国・西安のミニ版みたいです。

イギリスではめずらしいそうで、これまでの4日間、すばらしい晴の日に
恵まれてきました。

あしたから、イーリの大聖堂、ケンブリッジなどへ移り、最後にカンタベ
リー、ロンドンと行くきす。

三上吉彦

Note:
インターネットで、もと@ibm.net、いま@attglobal.netを使っている者
は、英国では
  9,08459-12-2401または2400
へ電話すると、わずかな料金でアクセスできます。電話線への接続は、日
本・米国共通のRJ11モジュラージャックと英国式(RJ11よりもう
少し平たいもの)をもっているといいです。

Scotland & England巡礼3
Date: Mon, 28 May 2001 06:01:17 +0900

みなさん、ハウ・アー・ユー?

我々、日本聖公会「スコットランドとイングランドの教会と自然を巡る
旅」26人の一行、みなさん元気です。

お名前をいっていいといわれた方々で、東京・聖アンデレ教会の一原久枝
さん(最高齢)は、みんなの写真を撮ったり、イタリア・スペイン・イギ
リス南部の巡礼のお話しを楽しくされていて、大変お元気です。長野聖救
主教会の原忠雄さんも、けさの聖餐式で使徒書(使徒言行録16:16
?)を朗読し、佐藤司祭を助けて、お元気です。きょうは彼の教会でバザ
ーだそうで、準備に参加できなくて残念、いいバザーをお祈りしますとい
っています。

きのう6日目は、ヨークからケンブリッジへ向かい、ケンブリッジ大学の
キングズ・カレッジ礼拝堂(King's College Chapel)を見て、みなさ
ん、ここの少年聖歌隊のCDを沢山買い込みました。(私は、ここで英国
の教会の壁紙用の写真集CDを買いました。)私は物理が専攻だったので、
アイザック・ニュートンが教えたトリニティー・カレッジ、チャールズ・
ダーウィンがいたクライスト・カレッジなどを間近かに見れて、大変幸せ
でした。

晩祷で、ケンブリッジの北東20キロくらいにあるイーリ(Ely)にある
大聖堂へ行きましたが、スケジュールを多少変更して、その前のパイプオ
ルガン・コンサートを聞きました。ここは、フランスの田舎町にある大聖
堂みたいに、一面の畑をバスで走っていると、突然遠くに大聖堂が見える
というすばらしいところで、日本では知られていないところでした。

きょう7日目は、ケンブリッジからさらにM11(高速道路)を南下し
て、ロンドンの外環状線M25を南へ周り、West Thurrockでテームズ川
を越えて、A2(Old Canterbury Road)でカンタベリー巡礼の道に入
り、30分くらいでいよいよカンタベリー到着。昼食後、街を見て、大聖
堂を見て、15:15からの頌詠晩祷(Evensong)に出席。はじ
まる前に「日本聖公会のみなさんが」とアナウンスがあり、代祈でも「日
本聖公会」ときて、みなさん、感激の一瞬だったようです。ここの聖歌隊
は、少年・少女混声です。

私自身は、15:00から大聖堂の地下室でおこなわれた、ユーグノー教
徒のフランス語礼拝(Huguenot service in French)に出ました。フラン
スおよびベルギー南部のユーグノー信徒はフランスを追い出され、同じプ
ロテスタントの英国に逃げてきたそうで、一時はこのあたりの3分の1は
フランス語を使用するユーグノー教徒で、はた織りなどの技術をもってき
たようです。第2朗読を、聖公会にあわせて使徒言行録16:16?を読
んでいましたが、礼拝様式は長老派・改革派みたいでした。

頌詠晩祷に出れなかったので、西門近くのわれわれの宿屋「The
Fallstaff Hotel」から遠くないSt. Peter'sで18:00?の頌詠晩祷に
出ようと思っていったら、門があいてなかったので、カトリックSt.
Thomas教会にいってきました。Folk Massというギター伴奏のミサで、使
徒言行録16:16?、黙示録22:12?など、英国聖公会Common
Worship&米国・日本聖公会祈祷書にあるのと、同一でした。

あしたは、午前中ここで自由時間で、午後ロンドンへ向かいます。

三上吉彦@カンタベリー

Scotland & England巡礼4
Date: Thu, 31 May 2001 06:15:36 +0900

みなさん、こんにちは。

聖公会「スコットランドとイングランドの教会と自然を巡る旅」の我々2
6人の一行、みなさん元気で旅行しています。

参加の方々で、弘前昇天教会の宮崎恵蔵さんもお元気です。愛知県・一宮
聖光教会の長坂田忠次・松江さんも、大変お元気です。それから、日本基
督教団の方々、未信徒の方々も参加しておられ、みなさん楽しんでおられ
ます1。

第7日のカンタベリーでの頌詠晩祷の続きです。我々を迎えてくれたの方
は、「自分がCanon(教会参事官)になったとき、日本の八代(ひんす
け)主教が推薦してくれた。今月から英国でJapan Yearをやっているが、
来年3月(まで?)にカンタベリーで日本語のサービスをやる予定(要請
中?)なので、みなさんもいらしてください。」といっておられたそうで
す。

おととい第8日目は、午前中はカンタベリーで自由時間。朝起きてすぐ西
門を通り、大聖堂の周りをジョギングしました。気持ちよかった!

8時からの朝の祈りに出て、カンタベリー物語博物館へいきました。この
博物館は、全体で20くらいの話しのうち5つ(ギリシャの英雄/粉屋/
バスの女房/尼僧院の僧侶/免罪符売り)を蝋人形館のように展示し、あ
とでどれがよかったか投票させるもので、日本語のガイド機でした。買い
物では、カンタベリー十字架(Canterbury Cross)が人気ありました。こ
れがカンタベリー巡礼が終わった人の印です。(1番下の注:を参照。)

午後はロンドンへ向かい、17:00からのウェストミンスター・アビー
の頌詠晩祷に出ました。少年の聖歌隊で、詩篇も大変古い訳を使っていま
した。たとえば、詩篇137は「Zion」のかありに「Sion」というので、
聞いたところCoverdale Translationだ(欽定訳が出る前の)、本当でし
ょうか。ここは王立なので、晩祷が終わるとすぐ追い出され、聖堂の南の
翼にニュートンのお墓があるので、さがしにいようと思ったら、差し止め
られてしまいました。

ここで秋田の佐藤司祭からの宣伝2つ:
●8月15日くらいから秋田市で、世界的に有名な、World Gamesがあり
ます。(何でも、オリンピックからはずれた競技をやるそうで、だれも知
らなかった。)
●9月23日は、秋田聖救主教会の宣教100年記念礼拝です。
みなさん、いらしてください、とのことです

きのう9日目は、あさセント・ポール大聖堂に行きました。聖公会ロンド
ン教区の主教座です。午後は大英博物館、三越へゆきましたが、私は三越
の時間に、ウェストミンスターアビーの本屋にゆき
●Edited by Mark Earey & Gilly Myers「Common Worship Today, An
Illustrated Guide to Common Worship」(HarperCollins, 2001) ISBN
0-00-599381-4
という本を買いました。Common Worshipを英国教会の歴史から説明して、
Order OneとOrder Twoがどうしてこうなっているかを、カラー写真入りで
簡明に解説していて、大変いい本です。どなたか翻訳しませんか。また、
そこから50メートルくらい西にあるWattsとWippell(いいカタログあ
り)へ聖具をたのまれたので寄りました。

近くのChurch House Publishing(「聖公会出版」に相当)とFaith House
Bookshopにも、いきました。雑談で、こんなことをでした:
●英国でも、いま一番売れている聖書は、N.R.S.V (New Revised
Standard Version)
●Common Worshipと一緒に聖歌集「Common Praise」を作り、Words
Edition(歌詞のみ)は出版されているが、Music Edition(楽譜付き)は
今週出版される予定
●新しい主日・祝日の聖書日課はもう出ているが、年間聖書日課は2004年
完成予定で、まだ出ていない
●やはり「Alpha Course」が盛んで、1つの棚がすべてAlpha Courseの本
やビデオでした
●「Visual Liturgy - Common Worship 3.0」というCD-ROMを売ってまし
た。100ポンドするので買わなかったが、日課の内容はNRSVとNIV

とにかく、このウェストミンスターあたりは、特に聖職の方々は、ロンド
ン滞在では、必須のところですね。カトリックよりの方は、近くの
Victoria RoadにWestminster Cathedral (Roman Catholic)があります。
ここが主教座のようです。

夕方は、グローブ座(The Gobe)へシェークスピア劇(マクベス、
Macbeth)を見にいってきました。

きょう10日目は、これで旅は終わりです。いまロンドンのヒースロウ国
際空港へ向かっています。

6人の方々からe-mailをいただき、みなさんから励ましをいただき、あり
がとうございました。今後のみなさんの巡礼に参考になればさいわいで
す。

Scotland & England巡礼5
Date: Fri, 31 May 2001 12:01:17 +0900

みなさん、ロンドンのヒースロー空港からこんにちは。(これをインター
ネットに入れるのは、日本へ帰ってからになると思います。)

きのう聖公会「スコットランドとイングランドの教会と自然を巡る旅」の
レポート4を出してから今ごろは日本へ帰っているはずでしたが、日本の
テレビニュースでも出てきたそうで、きのう午後に航空会社の努力にもか
かわらず「技術的問題」で米国・日本行きのフライトが3便キャンセルさ
れ、我々はヒースロー空港のホテルで足止めされています。きょう31日
に出発して、6月1日に日本へ到着します。

すばらしい天候にめぐまれ、雨がひとつも降らないこの11日間の旅行
を、神様はもう1日滞在を延ばしてくださいました。ホテル代は航空会社
が出してくれましたが、通常は1泊273ポンドで、日本円に直すと5万
円くらい。ロンドンのホテル代は本当に高いですね。

参加のみなさん、帰国が延期されて何か宙ぶらりんの気持ちですが、お元
気です。藤沢聖マルコ教会の田中宏さんも、おとといはキュー・ガーデン
(世界最大の植物園)へ行かれて、お元気です。東京聖三一教会の倉本和
さんも、弘前の教会で幼年時代を過ごされたそうで、東北教区の方々と多
少お話しもできて、お元気です。鎌倉聖ミカエル教会の吉田サチさんと本
間美奈子さんもお元気で、本間さんはいつものように多量の写真を撮られ
ました。

それで、この巡礼のまとめ、というより感想です。一般的には
●我々戦後(直後)の世代にとって、英国は失業者があふれ、社会保障制
度が行き過ぎて、経済が沈滞し、見るものがないという国で、米国に比べ
て少しも関心がありませんでしたが、いまはオランダも含め、経済的にも
復興してきていて、歴史ある国をどう復興するか参考になりそうです
●アイルランドの搾取から尾をひく、北アイルランドの問題や、世界各地
から集め取った文化財がある大英博物館など、英国も歴史的に見て大きな
ことはいえない

聖公会の関係についていえば
●日本聖公会の我々は、第1外国語である英語が通じる英国が母教会であ
るというのは、ドイツ語やフィンランド語の国が母教会になる教派に比べ
て、ラッキーで、もう少しこれを利用できるといいと思う。
●聖職者を中心に英国教会へいまでも学びに行くことはあるが、学びがそ
の時点で固定化してしまい、例えばいまAlternative Service Bookから
Common Worshipへ、Common Praiseへ、Alpha Courseへという変化が十分
知らされていない。ガイドも含めてみなさん、ランベス会議はロンドンの
ランベス宮殿で行なわれていると信じていて、カンタベリーの帰りにケン
ト大学を通ってというリクエストは却下されてしまいました。
●英国聖公会は、すばらしい教会堂と伝統をもち、長老派やその他からの
チャレンジを受けてたつ精神で、活性化を保とうとしている。
●それにしても、無信者を多量にかかえて、どうやって教会を維持してい
るのでしょうか。そのうちに、100年後かなぁ、日本がその知恵を教え
る時期がきそうですね

エジンバラのジョン・ノックス記念館のボランティアは話しを聞くと無神
論者だったし、最後の日に英国風ランチ「Fish & Chips」(白身魚のフラ
イとフライド・ポテト)を食べたところはギリシャ移民が経営するレスト
ランで、従業員はお互いにギリシャ語で話していましたが、ギリシャ語で
主の祈りをいえる人はたった1人でした。

いいかげんな報告とまとめにおつきあいいただきまして、ありがとうござ
いました。これで26人のカンタベリー参りの物語は終わりです。ホーム
ページ
  http://www.threeweb.ad.jp/logos/seikokai/uk.html
にまずはこの5つの報告を入れてあり、あとで写真もいれてておきます。
参加者名を出すのを一応お断りしたのですが、問題ないことを確かめ次第
  http://www.threeweb.ad.jp/logos/seikokai/
から公開しておきます。

注:カンタベリー十字架(The Canterbury Cross)

西暦850年ころの有名なサクソン族のブローチは、いまはカンタベリー大主教座聖堂のシンボルになっている。(カンタベリー大主教座聖堂のビジターズ・ガイド、2001年版から)−下の写真の左を見よ。

もとは8世紀のころに作られたこの十字架は、カンタベリーの街路の下で発見された。そのレプリカは、大聖堂の西南の入り口近くの壁に埋め込まれている。 同じようなレプリカは、カンタベリー大聖堂の石の断片に載せて、世界中の主教座聖堂に置かれていて、全聖公会を母なるカンタベリー大主教座聖堂へリンクしている。(カンタベリー大聖堂ショップで販売されているカンタベリー十字架の説明から)−下の写真の中央と右を見よ。

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A Pilgrimage to United Kingdom

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"York Minster"

Note: The Canterbury Cross

The famous Saxon brooch dating from c. AD 850, it is now a symbol of the Church of Canterbury. (From the Visitors' Guide to the Canterbury Cathedral, 2001) - See below, left.

The original probably made in the VIII Century, was found beneath a street in Canterbury. A replica is to be found in the Cathedral mounted on the wall next to the South-West door. Similar replicas, mounted on fragments of stone from Canterbury Cathedral, are placed in our Cathedrals in all parts of the world, linking them with Canterbury, the Mother church of the worldwide Anglican Communion. (From the explanation of a Canterbury Cross, sold at the Canterbury Cathedral Shop) - See below, center and right.

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Created by Yoshi Mikami on May 31, 2001. Last update on May 31, 2001.