フランス語・ドイツ語・スペイン語ホームページの書き方

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ホームページで使われるHTML(HyperText Markup Language)を簡単に習うには

http://www.threeweb.ad.jp/logos/seikokai/easyhp.html
に書いてありますのでご覧ください。さらに、外国語でホームページを書く際の注意点は
三上吉彦・関根謙司・小原信利「マルチリンガルWEBガイド」(オライリー・ジャパン、1997年8月出版) CD-ROM付き \3,900税別 ISBN4-900900-23-0
およびそのサポート・ホームページ
http://www.threeweb.ad.jp/logos/mlweb/index.html
に詳説されていますが、以下にフランス語・ドイツ語・スペイン語(ポルトガル語も含む)のみに関する注意点を簡単に述べます。

フランス語ホームページ

フランス語のアクサン(accent)付き文字などは、HTMLでは次のNamed Character Reference(Referenceの代りにEntityともいう)またはNumbered Character Referenceにあるように書きます。
English ExplanationCharacterNamed Char.
Reference
Numbered Char.
Reference
a with grave accentààà
a with acute accentááá
a with circumflex accentâââ
e with diaeresisëëë
c with cedillaççç

注: 上の「Character(文字)」の内容は、ブラウザーの文字コードを欧米(Latin 1)へセットした時にうまく読めるようになっています。Named/Numbered Character Referenceについて詳しくは、上掲書のp.193〜194を参照してください。

Ex.: Je vais a` l'e'cole. ---> Je vais à l'école. (I go to school.)

大文字のアクサン付き文字は、カナダ・ケベック州では必ずアクサンを付ける、フランスではどちらでもよいというようになっていましたが、最近はフランスでもアクサン付き大文字を多数見かけます。牛肉「boeuf」などに使われるoeが一緒になった特殊文字はありません。フランス語の引用符ギュメ(guillemets)<< (&laquot;または&#171;)と>> (&raquot;または&#187)は、書籍・雑誌ではよく使われていて、文字コードとしてもあるのですが、ホームページではほとんど使われていません。

Non-Breaking Space (&nbsp;)がよくフランス語のホームページで使われています。&nbsp;の直前の語と直後の語を一緒にワートラップ(word-wrap)させるためです。

Salut ! ---> Salut&nbsp;! (Greetings!)
28 000 yens ---> 28&nbsp;000 yens (28,000 yen)
フランス語の教科書には「28.000 yens」と書くとありますが、実際の新聞・雑誌・ホームページでは上記の表現の方が多いようです。

フランスの印刷業界では、point (.)とvirgule (,)は英語と同じに直前の語にくっつけて書くが、deux-point (:)、point-virgule (;)、point d'interrogation (?)、point d'exclamation (!)の直前の語との間には1スペースを空けます。ホームページ上でも同様な扱いをしています。(ところで、1960年代以前に出版された英国の書籍も、このルールを使って編集されているのに気が付きましたか。) ホームページを書くことは、外国語の書き方を再確認するいい機会です。

なお、フランス語のホームページの書き方の詳細は、飯野和夫さんのページ(http://lang.nagoya-u.ac.jp/~ino/toktei95.htm)で補遺IIを見てください。

ドイツ語ホームページ

ドイツ語のウムラウト(Umlaut)付き文字などは、HTMLでは次のNamed Character ReferenceまたはNumbered Character Referenceにあるように書きます。
English ExplanationCharacterNamed Char.
Reference
Numbered Char.
Reference
O with umlautÖ&Ouml;&#214;
o with umlautö&ouml;&#246;
s-z ligatureß&szlig;&#223;

Ex.: Ich bin glu:cklich. ---> Ich bin gl&uuml;cklich. (I am happy.)

ただし、エスツェットβの特殊文字はスイス・ドイツ語では使われないので、ssで代用するタイプライター時代の習慣がいいのかも知れません。

なお、ドイツ語のホームページの書き方の詳細は、安光伸江さんのページ(http://www.246.ne.jp/~joe/info/hinweise.html)を見てください。

スペイン語ホームページ

スペイン語のアセント(acento)付き文字などは、HTMLでは次のNamed Character ReferenceまたはNumbered Character Referenceにあるように書きます。
English ExplanationCharacterNamed Char.
Reference
Numbered Char.
Reference
N with tildeÑ&Ntilde;&#209;
n with tildeñ&ntilde;&#241;
a with acute accentá&aacute;&#225;
E with acute accentÉ&Eacute;&#201;
u with diaeresisü&uuml;&#252;
Inverted question mark¿&iquest;&#191;
Inverted exclamation mark¡&iexcl;&#161;

Ex.: E'l pregunto', ?Do'nde? ---> &Eacute;l pregunt&oacute;, &iquest;D&oacute;nde? (He asked, "Where?")

ポルトガル語のアクセント付き文字については、上のフランス語とスペイン語をよく見てください。例えば、ポルトガル語でよく使われる鼻音符号〜は、HTMLで「&atilde;」または「&#227;」と書きます。

Ex.: Sa~o Paulo ---> S&atilde;o Paulo (San Paulo)

なお、スペイン語のホームページの書き方の詳細は、上述「マルチリンガルWEBガイド」のp.247〜252(この部分は出口厚実さん著)および彼のHTMLガイドのリスト(http://web.kyoto-inet.or.jp/people/deguchi/spweb.html、すべてスペイン語)を見てください。

多少技術的な話

フランス語・ドイツ語・スペイン語などの主要西欧諸語は、Netscape Navigator 3.0/4.0ブラウザーでは画面上方のメニュー・バーでオプション(O)/表示(V)--->文書の文字コードセット(E)--->欧米(Latin 1)/欧文(ISO-8859-1)と選んで、Internet Explorer 3.0/4.0ブラウザーではメニュー・バーで表示(View)--->オプション(Option)--->言語/フォントと選んで、ブラウザーをセット仕直したのちに正しく見ることができます。(ただし、Internet Explorer 3.0/4.0では下で説明するNamed/Numbered Character Referenceで書いたHTML文書は、文字コードを日本語(自動判別)にしたまま日本語と西欧諸語が混在してうまく見ることができます。) これは多少技術的な話になりますが、主要西欧諸語のホームページとそのコンピューター内部処理がISO 8859-1 (別名Latin 1)と呼ばれる文字コードを使って行なわれるようになっているからです。

そこで、いちいち文字コードをセットし直すという面倒をユーザーにかけたくない場合は、ホームページの通常<TITLE>タグが入っているヘッダー<HEAD>...</HEAD>部分に

<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=iso-8859-1">
と入れると、ブラウザーの文字コードを変えなくてもうまく見ることができます。Windows 3.1およびWindows 95の欧米文字コードはISO 8859-1を基に多少拡張したCode Page 1252を使っているので、Windowsアクセサリーのライト/ノートパッドやテキスト・エディターなどで作ったC.P.1252に基づいたテキストはWeb上で主要西欧言語のアクセント付き文字をほぼ正しく表わし、この場合は
<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=windows-1252">
と入れます。

この手法の詳細は、上記「マルチリンガルWEBガイド」p.25とp.282の解説およびサポート・ホームページのスペイン語ページロシア語ページの例、安光伸江さんの解説(http://www.246.ne.jp/~joe/info/hinweise.html)とサンプル・キーボード図(Windows 1252/ISO-8859-1/Latin 1ベースの西欧言語用、Windows 1250/ISO-8859-2/Latin 2ベースの中欧言語用、Windows 1251/ISO-8859-5/Cyrillicベースの東/南欧スラブ言語用)などで見てください。もともと米国・欧州のHTMLエディター(Netscape Navigator Gold 3.0、Page Mill、HoTMetaL Pro、FrontPageなど)は文字コードを選ぶと自動的にこの<META>を入れていましたが(例として、Patrick REBOLLARさんのホームページを参照)、最近Netscape Communicator日本語版に入っているHTMLエディターComposerでこれを経験した人が日本でも増えているようです。<META>タグの属性charset=に書くコード名の詳細について興味がある方は、こちらで見ることができます。

フランス語・ドイツ語・スペイン語などのホームページのテキストには大きく分けて2種類あり、

ものです。前者はMacintosh OS日本語版では簡便な西欧諸語用テキスト入力方法がありますが、Windows 95日本語版ではそれぞれの国のキーボード配列を入れて作るなど初心者にはむずかしいので、上記では後者のISO 8859-1追加ラテン1セットを使う方法のうち、Named Character Referenceで書くことを解説しました。後者のもう1つの利点は、上でも触れたように、Internet Explorer 3.0/4.0日本語版で日本語と西欧諸語の混在ができることです。注意: 前者の利点は西欧諸語のテキストをそのまま利用できることで、すでにそのようなテキストを多量に作っている方、ホームページのテキストを他のデータベースにも利用するのが主な利用法の方は,前者の方法でもいいと思います。この場合は、上記の記述でフランス語でのNon-Breaking Spaceタグなどのみを見てください。

また、最近の米国・欧州のワープロ(Microsoft Word、Lotus WordPro、WordPerfect、ClarisWorksなど)は、通常の方法で各国語文字を入力したのち、保管(Save)する時にTEXT形式を選べば自動的に特殊文字をそのシステムのコードで(Windows 95ではC.P.1252で)生成してくれること、HTML形式を選べば自動的に特殊文字をNamed Character Referenceで生成してくれることも知っているといいでしょう。

Note: これは'98年5月30日に長野日仏協会で行なわれた講習会のテキストとして使用されました。

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Prepared by Yoshi Mikami. Created on Feb. 23, 1998. Last update on Apr. 8, 1998.