漢詩と日本の歌・世界の歌


漢詩

漢詩Chinese Poetry

   桃之夭夭   (周南)詩経
桃之夭夭  灼灼其華
之子于帰(ゆきとつがば)  
宜(よろしからん)其室家
    有[廾+噴-口]其実  家室
    其葉蓁蓁  家人

   涼州詩    (唐)王翰
葡萄美酒 夜光杯
欲飲琵琶 馬上催
酔臥沙場 君莫笑
古来征戰 幾人回

   春暁  (唐)孟浩然
春眠不覺暁  処処聞啼鳥
夜來風雨聲(声)  花落知多少
  
  楓橋夜泊  (唐)張継
月落烏啼 霜満天
江楓漁火 対愁眠
姑蘇城外 寒山寺
夜半鐘聲 到客船

   静夜思  (唐)李白
床前明月光 疑是地上霜
擧頭望明月 低頭思故郷

   謂城曲  (唐)王維
謂城朝雨 潤軽塵
客舎青青 柳色新
勧君更尽 一杯酒
西出陽關 無故人

   登黄鶴樓  (唐)王之漢
白日依山尽  黄河入海流
欲究千里目 更上一層樓

   春夜  (北宋)蘇軾
春宵一刻 値(=直)千金
花有清香 月有陰
歌管樓台 聲 (声)寂寂
鞦韆(秋千)院落 夜沈沈

  尋胡隠君  (明)高啓
  Xun2 Hu2yin3jun1  (Ming2) Gao1Qi3  
渡水復渡水 看花還看花
Du4 shui3 fu4 du4 shui3 
Kan4 hua1 hai2 kan4 hua1
春風江上路 不覺到君家
Chun1 feng1 jiang1 shang4 lu4 
Bu4 jue2 dao4 jun1 jia1

九月十三夜  (戦国)上杉謙信

霜満軍営秋気清
数行過雁月三更
越山併得能州景
遮莫(さもあらばあれ)家郷憶(おもう)遠征

 阿部仲麻呂(716年、19才で入唐)
あまの原、ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出しつきかも。
翹首望東天、神馳奈良辺、三笠山頂上、想又[月+交]月圓
 李白(上と下は、西安の興慶宮公園に碑がある)
名月帰らず、碧海に沈み、白雲愁色蒼梧に満つ。

日本の歌

日本の歌&世界の歌 Japanese and Other Songs

 蛍の光 作詞不詳・スコットランド民謡

蛍の光、窓(まど)の雪。書(ふみ)よむ月日、重ねつつ。
いつしか年も、すぎの戸を、明けてぞ、けさは、別れゆく。

とまるも行くも、限りとて、かたみに思う、ちよろずの、
心のはしを、一言(ひとこと)に、さきくとばかり、歌うなり。

 「四季の歌」 荒木とよひさ作詞・作曲

春を愛する人は 心清き人 すみれの花のような ぼくの友だち

夏を愛する人は 心強き人 岩をくだく波のような ぼくの父親

秋を愛する人は 心深き人 愛を語るハイネのような ぼくの恋人

冬を愛する人は 心広き人 根雪をとかす大地のような ぼくの母親

 愛人 荒木とよひさ・三木たかし 歌:テレサ・テン

あなたが好きだから それでいいのよ
たとえ一緒に 街を 歩けなくても
この部屋にいつも 帰ってくれたら
わたしは待つ身の 女でいいの

尽くして 泣きぬれて そして愛されて
時がふたりを 離さぬように
見つめて 寄りそって そして抱きしめて
このまま あなたの胸で暮らしたい

めぐり逢い少しだけ 遅いだけなの
何も言わずいてね わかっているわ
心だけせめて 残してくれたら
わたしは見送る 女でいいの

尽くして 泣きぬれて そして愛されて
明日がふたりを こわさぬように
離れて 恋しくて そして会いたくて
このまま あなたの胸で眠りたい
(繰り返し)

 「花」 武島羽衣作詞・滝廉太郎作曲

春のうららの隅田川(すみだがわ)、のぼりくだりの船人が
櫂(かひ)のしづくも花と散る、ながめを何にたとふべき。

見ずやあけぼの露浴びて、われにもの言ふ桜木(さくらぎ)を、
見ずや夕ぐれ手をのべて、われさしまねく青柳(あおやぎ)を。

錦(にしき)おりなす長堤(ちょうてい)に くるればのぼるおぼろ月。
げに一刻も千金のながめを何にたとふべき。

 北国の春  いで はく作詞・遠藤実作曲

1.白樺、青空、南風
こぶし咲くあの丘北国の ああ北国の春
季節が都会ではわからないだろと
届いたおふくろの、小さな包み
あの故郷(ふるさと)へ帰ろかな 帰ろかな

2.雪どけ せせらぎ 丸木橋
落葉松(からまつ)の芽がふく 北国の
ああ 北国の春
好きだとおたがいに言いだせないまま
別れてもう五年あの娘(こ)はどうしてる
あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな

3.山吹(やまぶき) 朝霧 水車小屋
わらべ唄聞こえる 北国の
ああ 北国の春
兄貴も親父(おやじ)似で無口なふたりが
たまには酒でも飲んでるだろか
あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな

 北国之春

亭亭白樺 悠悠碧空 
微微南来風
Ting2 ting2 bai2 hua4 you1 you1 bi4 kong4 
Wei1 wei nan2 lai2 feng1

 北帰行(旅順高等学校寮歌) 宇田博 作詞作曲

窓は夜露にぬれて 都すでに遠のく
北へ帰る旅人ひとり 涙流れてやまず

夢は空しく消えて 今日も闇をさすろう
遠き想いはかなき望み 恩愛我を去りぬ

今は黙してゆかん 何をまた語るべき
さらば祖国いとしき人よ 明日はいずこの町か

「窓は夜露に濡れて」ではじまる愛唱歌「北帰行」は、昭和15年に最後の旧制高校として設立された旅順高校の寮歌であったことを知るひとは少ない。作者の宇多博は旅順高校2年生の春に、旅順高女の女学生との交際問題で退学処分となり寮を出るが、このとき黄金台の浜辺を歩きながら作ったもの。1960年代から流行した歌声喫茶でよく歌われ有名になり、いまは通常上の3番の歌詞で歌われるが、もともとはこの2番の代りに下の3つが入り、全部で5番の歌詞であった:
建代、一高、旅高 追われ闇をさすらう
汲めども酔わぬ恨みの苦杯 嗟嘆(さたん)ほすに由なし
  (建大は、新京(長春)にあった建国大学)

富も名誉も恋も 遠きあこがれの日の
淡きのぞみはかなきこころ 恩愛我を去りぬ

わが身容るるにせまき 国を去らんとすれば
せめて名残りの花の小枝 尽きぬ未練の色か

フランス語の歌

大学時代以来久しぶりに、フランス語の歌を歌う機会がありました。中国・大連で法国国慶節(La Fete national de 14 Juillet、日本語の通称「パリ祭」)を、Alliance Francaise de Dalian(大連法語聯盟)の関係で祝う機会があったものです。

Frère Jacques, Frère Jacques,
Dormez-vous, dormez-vous?
Sonnez les matines, sonnez les matines,
Ding Din Dong, Ding Din Dong!
英語で
Are you sleeping, Are you sleeping,
Brother John, Brother John?
Morning bells are ringing, Morning bells are ringing,
Ding Ding Dong, Ding Ding Dong!
中国語で
両只老虎、両只老虎、
[足包]的快、[足包]的快、
一只没有耳朶、一只没有尾巴、
真奇怪、真奇怪

Sur le pont d'Avignon,
L'on y danse, l'on y danse.
Sur le pont d'Avignon, L'on y danse tout en rond.
Les beaux messieurs font comme ça, Et puis encore comme ça.
Les belles dames font comme ça, Et puis encore comme ça.

日本語の歌詞は「『アビニョン橋の上で』橋の上で踊るよ、踊るよ...」という童謡) (2006.07.14-15.)

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Created by Yoshi MIKAMI (Tel/Fax: 364-2444) on October 27, 2001. Last update on Dec. 5, 2001.