微小循環とは  back
 
  1. 毛細血管の血液の流れ
  2. 毛細リンパ管のリンパ液の流れ
  3. 血管・リンパ管・細胞の間をみたす組織液の流れのこと。以上の3つの総称です。


◆微小循環の重要性

 体の隅々まで酸素や栄養分を運び、新陳代謝を促進したり、細胞などの機能を保ったり、不要な二酸化炭素や老廃物を取り除く働きがあります。


◆微小循環が不調になると

  1. 血液が体に流れづらくなる。
  2. 新陳代謝が上手く行かない。
  3. 必要な酸素や栄養分が細胞に届きづらくなる。
  4. 老廃物がたまりやすくなる。
  5. 血管が硬くなったり詰まったりして、血液が流れにくくなります。
  6. いったん血液が流れなくなると、どんなに治療を施してももとには戻りにくくなります。
  7. 血液が流れるようになっても、血管や組織に大きなダメージが加わります。
 
リンパ系とそのはたらきについて


 ヒトの体の中には血管のほかにもリンパ管が全身に広がっています。全身の組織中の細胞と細胞との間の組織液は、毛細血管を経て血液中に戻りますが、一部(約10%)は毛細リンパ管に入り、静脈に送られます。この循環をリンパ系といい、その中を通る液をリンパといいます。

 毛細リンパ管が合流し太くなったものがリンパ管で、多くの弁を持ち、とくに太いものでは弁のところがふくらみ、数珠状につながって見えます。

 リンパ管にはところどころリンパ節(腺)というソラマメ状の丸いふくらみがついています。リンパ節は新しいリンパ球や免疫抗体を産生し、細菌や異物を処理しています。リンパ管は、リンパ節を経由しながら、最後はリンパ本幹となって静脈に注ぎます。